飽くなき挑戦

イメージ 1

年末に戦力外通告になったプロ野球選手の
トライアウトにかける様子をドキュメンタリータッチで放映した番組を見ました。

チラッと映った高島,カラバイヨにもプチ興奮しましたが
その中で特に気になった選手がオリックスOBのこの男

{{{
横浜,オリックスでプレーした総合格闘家古木克明(30)が
球界復帰を目指していることが12日,分かった。
古木は現在,都内のジムや千葉県内などでトレーニング中で
「引退したときは自分の打撃を見失っていた。
引退後に冷静に考え,やっぱり野球をやりたいと思った。
育成枠でもユニホームを着ればチャンスはあると思う」と決意を語った。
古木は豊田大谷(愛知)から98年ドラフトで松坂(現レッドソックス)の外れ1位で横浜入り。
03年には22本塁打を放つなど,
オリックスで現役を引退した09年までに通算58本塁打をマークした。
現時点で国内球団からオファーはなく,
11月24日に神戸で行われる12球団合同トライアウトを受ける予定。
「2年のブランクはあるけど,プロの球に慣れるのに時間はかからない。
現役時代より今の方が打撃はいい」と自信ものぞかせた。
}}}

格闘家を経てのトライアウト参戦は異色だったため
マスコミの食いつきもよかったですね。
別記事でも

{{{
総合格闘家を引退してプロ野球界復帰を目指す古木克明(30)が,
24日の12球団合同トライアウト(ほっともっと神戸)に参加することが18日,分かった。
09年シーズン終了後に自由契約選手となってプロ格闘家に転向したが,
プロ初勝利を挙げた今年4月以降に球界復帰を決意。
今月上旬に最終所属球団のオリックスを通してトライアウトの参加申請書を提出した。
この1週間は練習参加している,かずさマジックで連日,紅白戦に出場。
1日1000スイングをこなしている古木は
「順調に調整できている。結果を出したい」と気を引き締めた。
}}}

たしかにしっかり練習をしてる姿がテレビで流れたました。
運命の第1回目のトライアウトでは

{{{
今季1回目の12球団合同トライアウトが24日,ほっともっと神戸で行われた。
投手が打者4人にシート打撃で対戦し,
格闘家に転身した元オリックス古木克明(31)は安打を放った。
第2回は12月5日にQVCマリンで行われる。
1度は総合格闘家に転身した古木がプロ野球復帰へアピールした。
第1打席は下柳の初球スライダーを遊飛。
第2打席で詰まりながら遊撃手の頭を越える安打を放つなど,6打数1安打で1四球1三振。
「もっと三振するかと思っていた。
安打も出たし,下柳さんのスライダーにも手が出た。
現役の時よりいい感じでボールが見えました」と好感触。
「乱闘要員は?」と問われると「チャレンジします」とご機嫌だった。
}}}

見た限りではそんなに球についていっているような感じには見えなかったですが
ブランクを考えるとすごいことなんだと思いました。

リップサービスの乱闘要員は募集してないと思うので
さらに別記事も

{{{
戦力外となった選手を対象とした12球団合同トライアウト(入団テスト)が24日,
ほっと神戸で行われ,59選手が参加した。
09年限りでオリックスを退団し,
一時は総合格闘家に転身していた古木克明外野手(31)が2年ぶりに受験。
7打席立ったシート打撃では1安打を記録し,球界復帰を強力にアピールした。
12月5日にはQVCマリンで第2回トライアウトが実施される。
寝技の稽古で「ギョーザ」になった耳を揺らし,古木は充実した表情で振り返った。
「上出来じゃないですか。自信はつきました。懐かしかったし何より楽しかった」。
かつての本拠地で誰より声援を浴び,そして誰より野球を楽しんだ。
シート打撃では09年まで所属したオリックス時代のユニホーム姿で,
2打席目に元ヤクルト・吉川から左前打を放った。
1軍では同年5月28日ヤクルト戦(神宮)以来の安打。
より手応えをつかんだのは,苦手としていた左腕・下柳(前阪神)と対戦した初打席だ。
結果は遊飛も,初球の外角スライダーにバットが出たことで
「現役時代より球も見られた。まだできる,プロの球も打てると自信になった」。
右翼の守備も無難にこなした。
09年にトライアウトを2度受験も声が掛からず,総合格闘家に転身。
プロのリングで2試合を経験したが,日増しに強くなる球界への気持ちを抑えられなかったという。
5月から野球の練習を始め,千葉県の市民球団かずさマジックにも参加。
格闘家時代は76キロまで絞った体を,野球仕様の90キロに鍛え直してきた。
現役時代を知るオリックス・長村裕之編成部長は
「肩もつくり,ノックを見てもブランクの中でしっかり練習してきたと感じた。
一生懸命さは伝わりました」と評価。
第2回トライアウトも受験予定で
「最後まで諦めない。別の仕事に就くにしても野球に携わり,伝えたい」。
2年間止まっていた古木の時計が,再び時を刻み始めた。

◆古木 克明(ふるき・かつあき)
1980年(昭55)11月10日,三重県生まれの31歳。
豊田大谷から98年ドラフト1位で横浜へ入団。
07年オフにトレードでオリックスに移籍し,09年オフに戦力外通告を受けた。
03年には規定打席未到達ながら22本塁打するなど
プロ通算537試合で打率.247,58本塁打,150打点。
1メートル82,90キロ。右投げ左打ち。
}}}

長村部長もクビにした側なのでやんわりとしたコメントですが
獲得はないなという感じでした。

さらに2回目のトライアウトでは

{{{
戦力外となった選手を対象とした今オフ2度目の12球団合同トライアウトが5日,
QVCマリンで行われ,27選手が参加した。
09年限りでオリックスを退団し,
一時は総合格闘家に転身していた元オリックス古木克明外野手(31)が猛アピール。
7打席立ったシート打撃で右翼フェンス直撃二塁打を含む3安打2四球を記録した。
外野守備でも好プレーを見せ「100点ですね。現役時代より,今の方が状態がいい」とうなずいた。
11月のトライアウトはオリックスのユニホームだったが,
この日は本塁打を量産した横浜時代のものを着用。
「2年間野球を離れてやっぱり野球が好きだと気付いた。
できるところまで続けたい」と意欲をにじませた。
}}}

結果は残せたと思うのですが結果は獲得球団なし

プロの世界はやはり厳しい
でも再び挑戦しようとした古木の気持ちや行動を見て
なんだか結果だけではなく動き出す勇気が大切なのだと感じました。

今年1年古木も含めてがんばる人たちが報われる年になるといいですね。




【写真は,やっぱり裸で格闘技よりユニホームで野球がよく似合う古木】