★5/1(水)ロッテ4回戦

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Bs 0-1 M
(京セラドーム)

【投手】
(ロ)西野,松永,益田-江村
(オ)松葉,岸田,比嘉-伊藤

【責任投手】
(勝)西野5試合3勝1敗
(S)益田11試合8S
(敗)岸田7試合1敗

本塁打
(ロ)
(オ)

【戦評】
 ロッテは0-0の七回一死二塁,鈴木の三塁打で挙げた1点を継投で守り切った。先発の西野は球威,制球ともに上々で,八回途中を無失点で3勝目。オリックスはプロ初登板の松葉が6回無失点だったが,打線が振るわなかった。

2013年通算:25戦中11勝15敗0分 勝率.423
パ・リーグ順位:最下位
対ロッテ:1勝3敗0分

想像以上に締まった試合で上々のデビュー

 わたしま~つ~ば~。自己紹介を兼ねたあみんの「待つわ」の登場曲に乗ってプロ初登板,初先発のマウンドに上がったオリックスのドラフト1位・松葉貴大(大体大)。登場はダジャレでも,投球は本物だった。
 初回,根元,清田を外野フライ,今江を当たり損ねの投ゴロに抑え,三者凡退で切り抜けると二回,先頭・井口に右前打されてもまったく落ち着いていた。その後2死三塁となっても,鈴木を三振に仕留めてピンチを脱する。
 左腕から繰り出す140キロ台の直球と縦に大きく曲がるスライダー。これを軸に,ロッテ打線をほんろうした。
 キャンプ中に一度,紅白戦で1軍に合流した以外はずっと2軍で過ごしてきたことで「学ぶことが多かったし,人生で一番,いい体にもなっている」と頭も体もレベルを上げて臨んだマウンド。
 6回3安打無失点という結果に,松葉は「6回を0点といううれしさと,6回しか投げられない悔しさがある」と課題も見つけた。2軍落ちのマエストリに代わってつかんだチャンスで,救世主たる可能性を存分に発揮した左腕の次戦が待ち遠しい。

別記事でも

 ポーカーフェースが,最後に少しだけ崩れた。6回1死一塁。井口を遊ゴロ併殺に仕留めると,オリックス・松葉はグラブをたたいて喜んだ。6回を3安打無失点。プロ初登板とは思えない落ち着きぶりの満点デビューだった。 
 「こんなにうまくいくとは思わなかったです。最初は緊張したけど,初回を乗り切ったのが大きかった」
 初回を3者凡退で切り抜けると,走者を背負っても動じなかった。2回は2死一塁から角中に二盗を許し,捕手・伊藤の失策で2死三塁も,鈴木をスライダーで空振り三振にしとめ「思い描く三振が取れた」と勢いに乗った。4,5回も走者を出したが無失点で切り抜け森脇監督も「キャンプから大きく変化した。勝たせてやりたかった」と賛辞を惜しまなかった。
 エリート街道を歩んできたわけではない。東洋大姫路1年のときに左肘の剥離骨折で,投手を断念。大体大時代に左投手対策で打撃投手を務めたことがきっかけで再び投手に戻ったが「プロは無理」と言われたこともある。ドラフト抽選の“外れ外れ1位”で入団し,春季キャンプ中の紅白戦で2被弾し,1軍昇格を果たせず。それでも「ファームでいろんなことを学び,課題をつぶした結果が出た」と,つかみ取ったチャンスを結果で即答してみせた。
 球団では89年4月13日,ロッテ戦の酒井勉(現楽天2軍チーフ投手コーチ)以来となる新人のプロ初登板初先発での初勝利は惜しくも逃したが,低迷するチームに光を与える快投だった。「これを続けることに意味がある。目標は変えずにやってきた」。入団前から掲げる2桁勝利を目指し,期待の左腕が走り始めた。

どうせなら勝ち星をつけてやりたかった。
その点は森脇監督も

 オリックスは今季初の零敗を喫した。プロ初登板のドラフト1位ルーキー松葉が6回無失点と好投しながら援護することができず,森脇監督は「こういったゲームを取っていかないと(上位争いの)輪に入れない」と悔しさをあらわにした。
 1点を追う8回に2死二,三塁と一打逆転の場面をつくった。しかし,糸井は空振り三振に倒れ「何とかしたかったのですが」と唇をかんだ。

あの糸井の場面で最悪でも同点,もしかしたら一気に逆転だと思ってただけに残念
ここまで点を取れるときには取りまくってただけに1点差ゲームに負けるのはくやしい
悪循環はなかなか改善されないですね。

改善といえば

 昨年10月の左肘手術からの復活を目指すオリックスの井川が,ウエスタン・リーグの広島戦で129球の完封勝利。3奪三振,3四死球ながら5安打に抑えた。 
 「序盤は球数も多かったんですが,捕手の辻が(いい部分を)引き出してくれた。球のキレも,フォームも一歩ずつですが徐々に良くなっています」。昨年に日本に復帰して以降,1,2軍を通じての初完封に,西本投手兼バッテリーコーチも「フォームも良くなった」と及第点を与えた。

今季は年俸に見合う活躍をしてくれるかな!イガアくん?!




【写真は,表情を崩さず試合を作ってくれた松葉。待望の先発左腕の誕生かな?!】