大石代行の苦悩は尽きない

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コリンズの劇的な辞任から今日までの大石代行の記事の変遷を追ってみました。



『借金7を抱えて交流戦に臨んだオリックス
 2戦目にコリンズ監督が唐突に辞任するアクシデントに見舞われながらも戦ってきた。
 当初,大石大二郎監督代行にも硬さが見られたが,全員野球を掲げ,
 交流戦8勝7敗と5割以上をキープ。監督代行株は急上昇中だ。

 8日,阪神との「関西ダービー」には競り負けたが,
 ここまでの大石監督代行の戦いぶりはチーム内外で高い評価を得ている。
 お目付け役の住友チーフコーチもその手腕を認める。
 「DHのないゲームで代打の使い方はどうかと思っていたが,適材適所でクリーンヒットも多い」

 コリンズ野球からの脱皮が大きなテーマで,ナインも“変わらなきゃ”と
 その代打策や継投をおおむね支持している。
 まずは順調な滑り出しといえる大石監督代行だが,指揮を執っていきなり2連敗したときは,
 寝つけぬ夜が続いたと告白する。
 「交流戦はゼロからのスタートという意味合いもあるので,リーグ下位から浮上するチャンス。
 だから負けが込んでいたころはピンチと感じました。
 今はとりあえず目先の試合を一生懸命戦って,白星を積み重ねている以外ないですね」

 ロッテの不調もあって最下位は脱出したが,今季のノルマである3位以内,
 クライマックスシリーズ圏内にはまだ遠い。
 「現在の順位でいけばソフトバンク楽天を抜かなければならない。
 それには4,5といった中型の連勝をして,勝率5割に到達することが肝心。
 言うは易しだが,いざ実現となると…打線のさらなる奮起が必要だろう」(他球団スコアラー)

 大石監督代行もそのあたりは十分に心得ている。
 「ローズとカブレラが引っ張ってくれないと。ローズの場合は交流戦で守備の負担があるので,
 ケガにつながらないかという不安は常にある」

 ローズはこの日も2点タイムリーを放つなど6月に入ってから調子を上げているが,
 野球にアクシデントはつきもの。
 大石監督代行は期待と不安を抱えながら,チームの立て直しという大きなテーマに挑んでいる。』



順調といえど大石政権での勝率も5割付近をウロウロ
これでは,借金7から始まった状態からなかなか抜け出せません。

交流戦順調な楽天を抜くにはまだまだ心配は尽きませんね。

しかも,ケガの心配は主砲ではなくこの人に



『大石オリックスがピンチに立たされた。
 9日の阪神戦(甲子園)で右手人さし指に死球を受け負傷退場したオリックス大引啓次内野手(23)は
 10日,神戸市内の病院で再検査を受け「右手第2指末節骨骨折」と診断された。
 全治4週間,プレー再開まで6週間。復帰は早くても7月下旬で,前半戦は絶望となった。
 登録抹消の手続きを取った大石監督代行は「打撃が上向いてきただけに痛い」と沈痛な表情。
 「ショートができるから」と,2軍で調整中の阿部を代役に指名した。きょう11日に登録の予定。

 阿部は2001年に近鉄入りし,02年に正遊撃手となった。
 オリックスに移ってからは右ヒジ痛もあり,後藤や大引の控えに回ることが多かった。
 昨季終盤に右ひじを手術。今季は14試合に出場しただけで4月下旬に2軍に落ちた。
 ファームでは17試合に出場も遊撃手が2試合で,大半は二塁手だった。

 このため,大石監督代行は阿部を遊撃手に固定せず,相手投手の右左や状況を見て
 後藤,森山,一輝らを流動的に起用しそうだ。
 いずれにしろ,守りの要の遊撃手に安定性を欠き,チームにとって大きな試練となりそうだ。』



二遊間は守りの要
しかも守るだけの人のいるチームは例外なく弱い・・・
打てる二遊間,せめて2割7分程度は欲しいですね。

後藤が打率より意外性でレギュラーな分,相方は確実なバッターが理想です。

元々守備が不安視されたオリックスですが指揮官の考えは



オリックス・大石監督代行が「エラーよりヒット優先」の采配を余儀なくされる。
 守備の要,ショート大引が右手人さし指骨折で戦列を離れたための応急策だが,
 代役の森山(右投手用),ベテラン塩崎(左投手用)の2人ともセカンドが主な守備位置。
 それでも,ない袖は振れないとの指揮官の決断で危機を乗り切る構えだ。

 低迷するチームがよく直面するのが故障者をカバーする選手が不在のケース。
 ラロッカの代役は,北川が再三のエラーにもめげず打でカバーしているが,
 ショート大引まで抜けるとなると崩壊につながりかねない。
 だが,大石代行には弱音を吐く余裕すらない。
 「ピッチャーにとってエラーと打ってくれるのとどちらがいいかとなれば,打ってくれる方でしょう」

 ノーエラーがいいに決まっているのに,あえて打撃と比較しなければならないところに指揮官の苦悩がある。
 「大石さんにとっては代行という肩書をはがすチャンス。
 ただ,ジリ貧になれば,毎年,監督の交代劇がある球団ですからねえ」と球界関係者。
 そのあたりは大石代行も承知しており,
 「エラーは仕方がない。でも,毎回ミスをするわけではないだろう」と開き直ってタクトを振るう。

 この思い切りのよさが,11日の横浜戦では吉と出た。抜擢した9番森山が4打数2安打1打点。
 8回には得意の足で二盗を決め,坂口のタイムリーで逆転のホームを踏んだ。
 「モリ(森山)もそうだが,今日は単打ばかりでよくつないでくれた。
 それにしてもよく逆転した。正直びっくり。こういう勝ち方があってもいい」

 プロ3年目で初めてお立ち台に立った森山は,大役を果たして安堵の表情。
 「大引さんに代わって,すぐに上げてもらったので,何とか期待に応えようと思って…。
 ショートは上では1年ぶりだけど,2軍では守っているのであわてることもなかった」
 攻・走・守の「守」に不安を抱えながら,指揮官は新たなチーム作りに腐心する。』



勝つには勝ったが横浜戦だったからと,うがった見方をしてしまいがちですが,
交流戦不調ですがセ・リーグ2位の中日相手にきょうから2連戦です。

大石代行に秘策はあるのか



『◆ 2年目右腕が竜倒のカギ握る ◆
 “ノリ・ベン”封じの刺客に指名だ。
 オリックス清川栄治投手コーチ(46)が,きょう14日から始まる中日2連戦(京セラ)で,
 大石監督代行が警戒感を示す右の中村紀,和田への対策要員として小松聖投手(26)の名前を挙げた。
 一時,先発起用されていた2年目右腕は6日から再度中継ぎ起用されて以降,
 4試合で5回無失点と安定感抜群。
 清川コーチは「対右打者の中継ぎ1番手は小松。
 中盤以降,走者のいる場面で中軸を迎えたら,小松を投入する可能性は高い」と期待を込めた。

 指揮官が「ウッズよりも嫌」と警戒する中村紀と和田。
 チームの中村紀との対戦成績は通算11打数3安打1打点の打率・273も,
 昨年は4打数2安打の・500と苦手とした。
 さらに和田も,今年の対戦で8打数3安打の・375。
 指揮官が「この2人を抑えることができれば,勝利の確率が高くなる」と言う通り,
 ここ一番で中軸2人を封じ込むことで,2連勝の前回対戦に続く同一カード4連勝が見えてくる。
 清川コーチが「三振を取れるし,ハートも強い。試合の流れを変えられる投手」
 と全幅の信頼を置く2年目右腕。竜倒への大きなカギを握る存在になる。』



小松くんが投のキーマンだとすれば打の方は



『◆ 指揮官が指名 ◆
 指揮官が浜中を打のキーマンに指名した。
 きょう先発が濃厚の川上との対戦成績は通算59打数12安打ながら,
 06年以降に限定すると25打数8安打2本塁打3打点の打率・320。
 指揮官はその相性を考慮に入れ,浜中を3試合ぶりに先発起用することを明言した。
 「浜中は左翼で先発。川上にも中田にも(相性が)いいようなので」。
 当の浜中も「バットは振れている」の言葉に力がこもった。』



3連勝すれば少しは大石代行の苦悩も軽くなるはず
打倒おれ竜退治に出陣です!!




【写真は,大声で選手を鼓舞する大石監督代行。交流戦で借金減らしを!!】