組閣の根幹は仰木イズム

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コリンズ体制から正式に大石体制に移行する来季
すでに内定した水口,清川以外の組閣人事も着々と進行中みたいです。

以前にも書きましたがブラウンチーフ投手コーチの後釜(?)が



オリックスの秋季練習が21日,スカイマークでスタートした。
 オーナー報告を前日20日に済ませた大石大二郎監督は,現場スタッフの一部手直しをフロントに進言。
 近鉄OBで野球評論家の佐々木修氏(46)を投手コーチとして招へいする予定だ。
 大石監督は現役17年間で7人の監督の下でプレーしたが,最も影響を受けたのが故仰木彬氏という。
 「仰木さんといえば,日替わり打線とかイチローを発掘した眼力など,打で注目される面があるが,
 イズムは“野球は投手力”です。
 野茂,阿波野と一流の先発を育て,ストッパーではうちのコーチをやっている赤堀など,
 キラ星のように輝いていた。継投の妙など作戦面でも素晴らしかった」
 今季,コリンズ前監督の突然の辞任の後を受けた大石監督は,
 仰木イズムにならい,実績のない小松,金子,山本,近藤を10勝投手に育て,
 チームを9年ぶりのAクラス(2位)に押し上げた。
 「悔いが残るとすれば継投かな」。その辺のフォロー役として,佐々木氏に白羽の矢が立った。
 すでに1軍には清川,赤堀両投手コーチがおり,3人制と手厚い陣容になる。
 来季の大石野球の最大のテーマは「投手陣のさらなる充実」にある。』



星野,野田,佐藤など投手王国だったオリックスの復活も近そうです。

そんな投手力強化にさらなる援軍が



『“野茂レッスン”で投手王国構築だ。
 オリックス大石大二郎監督(50)は22日,
 元メジャーリーガーで7月に現役引退した野茂英雄氏(40)を
 来年2月の宮古島キャンプに臨時コーチとして招き入れる意向を明かした。
 野茂氏はメジャー挑戦の先駆者として一時代を築き,日米通算201勝をマーク。
 指揮官とは近鉄時代に5年間をともに戦った盟友だ。
 「来てくれたらうれしい。(腕の)振り方やフォークの握り方,全員を見てほしい」。
 指揮官はNOMOベースボールクラブのイベントにも毎年参加。
 野茂氏の引退前にも連絡が入るなど,現在も密に連絡を取り合う間柄だ。
 大石流プランには,若手投手陣も歓迎を示す。
 今季15勝のチーム勝ち頭で来季の開幕投手に指名された小松は
 「経験談を聞くタイミングがあればお話ししたい」と意欲的。
 金子も「投球の考え方や経験談が聞ければ」とどん欲に“NOMOスタイル”を取り入れるつもりだ。
 今季は小松,金子,近藤,山本が2ケタ勝利をマーク。
 2ケタ投手の4人誕生はチーム13年ぶりの快挙だった。
 加藤は33セーブでタイトルを獲得するなど,今やパ・リーグ屈指の投手陣を誇る大石オリックス
 ここに野茂氏のパイオニア精神とテクニックが加われば,一気の頂点獲りも夢物語でなくなるはずだ。』



野茂には野球理論というより精神的なものを求めるみたいですが
春のキャンプも楽しみが一つ出来たという感じです。


次の記事は今年の春季キャンプの記事で半年以上前のものですが
新米コーチだった水口の記事をコーチがらみで載せておきます。



近鉄オリックスで主に二塁手として活躍した水口栄二(39)が
 昨秋,17年間の現役生活に別れを告げ,オリックスの打撃コーチに就任して半年。
 安定感あふれる攻守に犠打の名手と「いぶし銀」の輝きを見せた男は
 現在,熱血指導で貧打に泣く打線の強化に全力を注いでいる。
 「反射や,反射。これができたら,お前は復活できるんや」
 室内練習場に水口コーチの大声が響く。
 その視線の先は22本塁打を放った2003年以降低迷,今季横浜から移籍した古木。
 投手役の水口コーチは古木を相手に至近距離から全力でゴムボールを投げ続けた。
 投球に鋭く対応するのが狙いだ。
 水口コーチは準優勝した松山商3年の夏の甲子園で1大会個人最多となる通算19安打を記録。
 プロ入り後はタイトルにこそ恵まれなかったが,イチローマリナーズ)が「最高の2番打者」,
 阪神から移籍の浜中が「あの広角打法にあこがれていた」と絶賛するなど
 玄人好みの名選手としてファンの記憶に残った。
 松山商早大と名門で主将を務めるなどリーダーシップにも卓越したものがあった。
 その水口コーチが今,指導する立場で心がけているのは
 「選手の気持ちになって,それぞれの課題を考えること」という。
 キャンプでは,1番定着が期待される坂口には緩い球を打たせ,スイング軌道の修正に取り組んだ。
 昨季ウエスタン三冠王の迎,浜中には打撃の際,腰につけたひもを引っ張り,
 体の軸を安定させることを意識させた。
 全体練習終了後に続く,その光景はまさに“水口塾”。
 芯をきっちりとらえる感覚をつかむため,
 昨秋からゴムボールを打つ練習を取り入れたのも水口コーチのアイデアだ。
 浜中は「今まで知らなかったことがたくさんある。すごく刺激になっている」と目を輝かす。
 今季のオリックスの看板は外国人を軸とする破壊力満点の超重量打線。
 だが,その前後の選手の出塁が得点力向上のカギを握るのは間違いない。
 「現役の方がよっぽど楽」と苦笑いを浮かべる新米コーチは
 昨季の最下位から浮上を目指し,熱いげきを飛ばし続ける。』



この秋からも水口塾の塾生が成長していくのを期待してます。
特に古木は守備をカバーするだけの打力を向上させてもらいたい。

古木も今年サーパスでサードに挑戦してましたが



『大石監督が各選手に“掛け持ち指令”を出した。
 遊撃手の大引には二塁と三塁を,
 坂口,小瀬の両外野手には外野の複数ポジションを兼務させていくプランを披露。
 指揮官は「コーチと相談して,紅白戦などでポジションを経験させたい」と話した。
 投手や捕手以外は各自が複数ポジションをこなせるユーティリティー選手を増やし,
 選手起用のバリエーションを増やしつつ,チーム力アップにつなげていく。』



大引をサードですか・・・木元のように内野全てを守れるようになるのでしょうか。
まぁ何事も経験ですが他がおろそかにならないか心配


最後にそんな守備強化の話の矢先に球団から悲しい報告が



小川博文内野守備・走塁コーチに対し,
 来年度の契約更新を行わない旨を通告しましたのでお知らせいたします。
 また,来季は球団フロント入りすることとなりましたので併せてお知らせいたします。』



がっちゃ~~ん・・・
せっかくヤクルトから戻ってきたのに
がっちゃんがまたユニホームを脱ぎますか・・・


大ちゃんが監督のうちは阪急・オリックスの流れを組む組閣は難しいようです。

長年同じチームだった方が意思疎通も楽なのでまとまりはいいと思いますが
少し寂しいです。


ただ大石監督に仰木イズムが根付いているならそれはうれしいことですよね!

秋から春の監督,コーチ陣の手腕に期待しましょう!!




【写真は,浜中指導中の水口コーチ(ピントは浜中でぼんやりですが・・・)】