懲りんずコリンズ

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ちょっと古い記事ですが新しいシーズンを迎える前にこの人の話題を



オリックスの前監督テリー・コリンズ氏(59)がWBC中国代表監督に就任する。
 今季,チームの不振の責任をとる形で5月21日に辞意を表明。
 その後,自宅のある米フロリダで悠々自適の生活を送っていたようだが,
 ベースボールへの情熱は失われておらず,“発展途上国”の指揮権を委ねられた。
 今回の監督就任に最も驚いたのがオリックス関係者だろう。
 中村球団本部長は「代表監督に選ばれるということはとても喜ばしいことです。
 日本の経験を生かして頑張っていただきたい」と広報を通じ“大人のコメント”を出したが,
 関係者の大半は「日本でダメだった人が中国でやっていけるの?」だ。
 6年間メジャーの指揮を執り,通算444勝の実績を下げて昨年,オリックス監督に就任したが,
 ナインを掌握できず1年目は最下位,今季も借金「7」を残して大石監督に指揮権を渡した。
 【感情的で独善的】
 「本人は,選手やコーチ陣と意思疎通がうまく図れなかったことを嘆いて去ったが,
 会話がスムーズに運べるローズ,カブレラたちでさえ
 『TC(テリー・コリンズ)のことは思いだしたくない』と。
 すぐに感情的になるし,独善的なところがうかがえた」と球団関係者。
 むろんコリンズにも言い分はあった。
 「選手もコーチもアドバイスを送ると『分かった』というのに実行に移さない。
 非常に腹立たしい場面が多々あった」
 日米野球の差異,言葉の障壁も重なり,
 チーム内では「監督に言わすだけ言わせておけ」とのムードが蔓延していた。
 今回の中国監督就任に対しても冷ややかな声が多い。
 「日本と中国は同じ東洋人としてとらえていれば必ず失敗する。
 彼らは自己主張が強く,今の技量でも一流と思っている。
 早くも対立が目に浮かぶけど,熱愛が噂されるタレントのシルクとは
 遠距離恋愛から中距離になっていいんじゃないの」と球界関係者。
 一方で,メジャーをよく知る関係者は
 「彼の指導は基本に忠実だし,メジャーの卵たちを育てるのはうまい。
 熱血指導が受け入れられれば孵化するかもしれない。
 日本野球を肌で知っているのも今回は強みになるんじゃ」と好意的。
 いずれにせよ,コリンズ代表監督にとって,WBC日本戦がリベンジの場となりそうだ。』



初め聞いたときはびっくりというよりふ~んって感じでした。
悪い監督ではないんでしょうが日本の野球に合わなかったというか
オリックスの野球に合わなかったというべきかもしれません。

細かい継投ができるそこそこの投手がいて
守備と足が速い選手がたくさんいるようなヤクルトのようなチームならよかったのかもしれません。



辞任の時の記事も



『まだ交流戦が始まったばかりの21日に突如,辞任を発表したオリックステリー・コリンズ監督(58)。
 この日の阪神戦にも敗れて21勝28敗と下位に低迷しているのに加え,
 選手管理などを巡り球団内から批判が噴出。
 一方,コリンズ監督も笛吹けど踊らぬナインへのイライラがピークに達しており,
 諸々の状況にプッツンした格好だ。
 試合終了後に会見したコリンズ監督は,約30人の報道陣相手にミーティングのようにまくしたてた。
 「日本で違うことをやろうとチャレンジしたが,情熱がなくなった。
 チームの中で自分がそれだけのことができるか,限界がみえてきた」
 開幕前から故障者続出で悪戦苦闘していたオリックス
 だが,指揮官に同情を寄せる声はなく,逆に,チーム内外から
 「戦線離脱者が多発する責任はコリンズ監督以下,ディーバス打撃,ブラウン投手コーチらの指導力にある」
 と指弾されていた。
 開幕直前,平野(右ヒジ痛),デイビー(右肩痛)が手術でリタイア。
 さらにユウキ(右肩痛),大久保(アキレス腱断裂)も離脱。
 ラロッカも右ヒジ痛で帰米中だ。だが,これらは決して“天災”ではない,と某球団のスコアラーは指摘する。
 「練習量はおそらく12球団の中で,最も少ないでしょう。
 こんなに練習をしない球団に負けてはダメだとチームにリポートを提出している」
 コーチ不在での打撃練習は禁止,投手は75球をメドとする球数制限とメジャー方式の管理を徹底。
 「練習量が不足していると言われても仕方ないでしょう。
 その鍛錬不足が故障につながっていると言われたら・・・」と球団関係者も認める。
 眼力も不足しているという内部告発もある。
 「平野,デイビーの故障に関しては,2人とも昨年後半から不調を訴えていたのだから,
 現場,フロントを加えた緻密な調整を行うべきだった」
 一方,コリンズ監督にも言い分はある。
 「このチームの選手はパワー不足」「打率2割そこそこの(レギュラー)選手が何人もいる」
 指導力不足を指摘されれば,「十分に指導しており,選手はそのとき『わかった』と言うのに,
 実戦では全く違う動きをする。(日本人選手は)理解できない」とまで言い放つ。
 外国人コーチとばかり話し,日本人コーチは蚊帳の外では,コリンズ内閣が倒れるのも時間の問題だった。
 それにしても,2001年に名将・仰木監督が退任してから6年半の間に
 6人の監督(石毛-レオン-伊原-仰木再登板-中村-コリンズ)がチームを去り,
 そのうちシーズン中の辞任劇も2度目。
 関西『お家騒動』主役の座は,完全にオリックスに移った。』



テリーマンは報道陣にもよく八つ当たりしていた記憶があります。

メジャー流というかコリンズ流で故障に泣かされた選手と
下山のように大抜擢されて感謝している選手と様々ですが
条件が悪く不運の名将という感じなのでしょうか。

それにしてもコリンズまでの6人の監督のときは仰木さんのとき以外
意識してオリックスを見ないようにしていた時期なので野球観戦人生で完全に暗黒期でした。

阪急,BWで華やかだった黄金期がBsで訪れる今季にぐっと期待です。


話はコリンズに戻ってWBCの抱負など



『来年3月開催のWBCの中国代表監督に,オリックステリー・コリンズ前監督(59)が就任する。
 コリンズ前監督が,日本からの金星に意欲を見せた。
 「1つでも多く勝つことが目標。
 現在は,情報収集の段階だが,ベストなチームを編成して予選突破を狙いたい」。
 すでに,候補選手のビデオをチェック。
 視察のため,来月10日から約10日間の日程で中国に出向いて選手編成を行い,
 2月からフロリダで代表チームのキャンプを行う予定。
 照準を合わせるのは,3月5日から東京で始まるアジアラウンドでの打倒・日本だ。
 「私に要請があった背景には,日本での経験があったと思う。
 原さん(日本代表監督)のさい配は知っているし,投手に関しては球種もすべて知っている。
 日本代表のスタメンさえ,予想できるくらいだ。
 手の内を知り尽くした相手だから,チャンスはあるかもしれない」と虎視眈々(たんたん)。
 「日本で監督を務めたことで,異文化でチームを率いるノウハウを培った。
 同じアジアで,文化や思考など共通する部分もあるだろう。
 日本の野球ファンに,アッと言わせる野球を見せたいね」。
 07年から今年5月までの日本で指揮を執った経験を武器に,東京への“里帰り”を楽しみにしている。』



アッっと言わせてもらえるといいですがね・・・
悪いが勝負の世界なので返り討ちにさせてもらいます。
しかも小松で(フッ)



最後にオリックスを立ち去る時のコメントを



『まず最初に分かっていただきたいことは,私は野球を心から愛しているということです。
 私は38年間,野球の世界で生きてきましたので,野球には敬意をもっています。
 日本では何か違うことをやっていこうという決意で来日しました。
 もちろん自分の中においても,大きなチャレンジでした。
 私は監督をするということは,熱い情熱をもっていないといけないと思っている。
 とにかく戦って勝っていくんだという気持ちをもってやってきたが,
 自分の中でその熱い気持ちが去ってしまった。
 この数週間,自分がこのチームのために何ができるかということを考えると,自分の中で限りが見えてきた。
 1週間前に中村本部長と話をしたが,監督経験もあるということで,
 自分の心境を理解してもらえたと思っている。
 もちろん自分は失敗したとは思っていない。
 チーム,ファン,関係者全ての方のために,どこまで自分自身を捧げることができるか
 ということを考えると,難しいところがありました。
 そういった意味で,自分はチームから去っていきたいと思いました。
 また,宮内オーナーにも心から感謝しています。
 日本のチームを指揮するという,新しいことに挑戦するチャンスを与えてくれたことにはとても感謝している。
 もちろん選手,コーチの皆さんにも感謝している。
 そして自分のことを理解し,サポートしてくれたファンの方々にも感謝している。
 野球は選手とファンのもので,選手がファンの皆さんのためにプレーするものだと私は思っている。
 皆さんが期待していた業績を成し遂げられることが出来ず,申し訳なく思っているが,
 野球というスポーツは,情熱がなくなった人間がやり続けていくよりも,
 もっと大切なことだ思っているので,今が引き際だと思い決断しました。』



実は個人的には嫌いじゃありません・・・
采配をけなしていたけど辞任して残念だったのも事実です。


今はいろんな意味を込めてありがとうTC




【写真は,こんなシーンもよくありました。通訳さんがよく影で苦笑してたのを思い出します。】