岡田“そらそうよ”彰布という男

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毎年恒例(?)の監督交代劇で遅々として改革の兆しが見えないオリックスでしたが
今季から指揮を取る岡田監督はなんとなくひと味違うと思わせるオフを演出してくれました。


時に奇抜とも思える言動ですがなんとなく裏づけのある発言に思えるので不思議な存在です。


今日はそんな語録をまとめてみました。


まずは最新の開幕投手に関する発言


オリックス木佐貫開幕投手候補に浮上した。
きょう6日の中日戦(京セラドーム)でオープン戦に初登板。
現在,開幕投手の筆頭候補は金子だが,登板内容と結果次第では大役を任される可能性がある。
開幕ダッシュを狙う岡田監督は先陣を切る先発についてこう話している。
「まだ選手に開幕投手は言っていない。次にみんな投げてから。10日ぐらいに言おうと思う」
新戦力右腕はキャンプから好調を維持。
実戦初登板となった2月14日の紅白戦では2回1安打無失点。
またケース打撃に登板した3日の練習後には指揮官が
「カブレラと対戦しても真っすぐだけでも抑えよる」と大絶賛した。
信頼が厚い上に,パ・リーグ打者とは対戦経験が少ないため有利な点もある。
この日は青濤館で休日返上練習に取り組んだ。
「内容よりも結果。無失点という結果。抑えるために投げる」。
実績ある右腕が逆転を狙う。


仰木さんはマジックと呼ばれる采配をふるっていましたが
この時期にまだ先発を競わせるあたりしたたかです。


さて監督就任してから序盤は古巣阪神を徹底的に構って紙面に露出
これも計算?!


関西を盛り上げるべき阪神オリックスの両者が,今ひとつかみあわない。
オリックス岡田彰布監督(52)が再三仕掛ける“口撃”に対し,阪神サイドはどこか敬遠気味。
触らぬ神に祟りなし,を決め込んでいるようだ。
「『こう言ってましたけど…』と聞くのはイカンぞ。『坂の上の雲』を見てみろ。
『本日,天気晴朗ナレドモ浪高シ』。波立ってるよ」
11日に尼崎市内で行われたチャリティーオークション&サイン会で
平田勝男2軍監督が報道陣に向けて一言。
オリックス岡田監督の阪神についての発言と阪神側の反応を
遺恨仕立てにして取り上げることをたしなめた。
岡田監督といえば自由契約となった今岡誠内野手の扱いについて痛烈批判したのが記憶に新しい。
阪神が城島獲得に動いた際も「城島がどこへ行きたいかは知っている」
と発言したことに城島本人が敏感に反応。
「岡田さんってどんな方なんですか?
話したこともないのに,僕がどこへ行きたいかなんてなんで知ってるんでしょうねえ」
と不思議がっていたところに,南球団社長が「ああいう人なので…」となだめた一幕もあった。
岡田監督の古巣阪神への一言はオリックスにファンの関心を向ける演出になるが,
阪神ナインの一人は「『関西対決』を盛り上げていかないといけないですけど,
やっぱり野球のプレーで注目を集めるようにならなければいけないですしね」と傍観。
肝心の阪神側がやり過ごそうとするばかりだから,かみあわない。
そんな一方通行状態に阪神のOB会長,田淵幸一氏は
「うまく舌戦しながら盛り上げなきゃ。球団は腹が立つかもしれないけど,
プロ野球にとって一番こわいのはファンの関心が薄れて見にくる人が減ること」
とアピール不足に警鐘を鳴らす。
甲子園と京セラドームは阪神電車一本でつながっているだけに,
阪神としても共存共栄といきたいところだが…。


オリックスファンとしては阪神を挑発して注目を浴びて
選手に奮起を促してもらえたらうれしいですけど
そこまで考えて盛り上げてるとしたら恐ろしい人ですね。


だからここまで言います。


オリックス・岡田監督が13日,大阪商工会議所で講演。
会社経営者ら157人の前で,「評論家は阪神のユニホームを着たいから
阪神のいいことばかり言う。
おれは阪神のユニホームを着るつもりなんかないから,五分五分で見られるんよ」
と古巣・阪神への辛口解説で人気だった評論家時代を振り返り,“元同業者”をバッサリ。
「おれが正論」と強気の姿勢を貫いていた。


根っからの阪神ファン少年だった岡田監督
だからこそという想いもあるんでしょうが
太鼓持ちじゃないのは好感が持てます。


ただオリックスを離れた後はオリックスが斬られること間違いなし(笑)


この先はなんとなく神がかり的な発言もあり


阪神監督としての5年間で,リーグ優勝1度を含む,Aクラス4度。
ウィリアムス,藤川,久保田の,球界を代表する鉄壁救援陣『JFK』を確立するなど,
その野球観には,定評のあるオリックス岡田監督。
昨季,テレビやラジオで展開された野球解説は「日本一面白い」と大評判だった。
キャンプ中の監督談話でも,独自の野球観に基づく“難解な野球語”が続出。
その中でも,珠玉?!の“岡田流野球語録”をご紹介しよう。

【語録その1】「伸びるフォークが,打者は一番,打ちにくいんや」
2月8日のブルペンでのこと。
指揮官の視線の先には,ドラフト5位阿南(日本通運)。
このルーキー,変化球のコントロールが抜群で
「思っている以上の戦力になる感じや」と指揮官の評価も上昇中。
その阿南が,右打者の内角へスライドしながら,最後に小さく落ちる変化球を決めたときに,
飛び出したのが,この“岡田語録”。
フォークは通常,人さし指と中指の間にボールを挟み,
スピンを掛けないように,指の間から抜くことで,打者の手前でストン。
そのメカニズムとしては,伸びるはずなど,ない。
ところが,この岡田流表現だと??
その真意を確かめてみたところ,答えも,やや難解で…。
「フォークは,真ん中へすっと行ってしまうのが,一番危ないんよ。
阿南は,投げ分けとるんとちゃうか?スライダー気味のやつと,シュート回転のやつとな」
曲がる,落ちる,真ん中や…って?
フォークの話なのに?こうなりゃ,投げた当人にいてみんと,分からん…。
ルーキー左腕に「フォークは投げ分けてるの?」と岡田監督の“受け売り”で聞いてみると…。
「はい,投げ分けていますよ。カウントを取るフォークと,空振りを取るフォークですね。
違いですか?ボールの“切り方”ですね」(阿南)
ボールを抜く瞬間,中指に力を込めると,スライダー回転がつき,
右打者の内角方向へ,小さく曲がって,ストン。
人さし指だと,シュート回転で,左打者の内角方向へストン。
この『スライダーフォーク』と『シュートフォーク』で詰まらせることでファウルを打たせ,
カウントを稼ぐ。
指の間から,きれいにタマを抜いて,本塁手前ですっと落ちる“正規のフォーク”で
「空振りを取ってました」(阿南)。
というわけで,岡田流表現の“行間”が,解読できたよう。
真ん中に落ちるフォークが,落ち損ねてしまう“すっぽ抜け”は絶好球。
ところが曲がる上に,最後に落ちるとなると,相当やっかい。
その『曲』の部分は,打席からの視線で表現するなら,伸びてくるように映る。
つまり,打者目線の『フォーク』を岡田流に表現すると,こうなるわけ。
しかし,岡田語録の分析は,難解な国語の入試問題みたい。
「筆者の意図は?」みたいな感じで…。

【語録その2】「肩口から入ってくるカーブを投げたらええねん」
メジャーでは『ハンガー・カーブ』と表現する,打者の肩口から曲がってくるカーブは,
最も打ちやすい,いわゆる絶好球。
ところが,4年目の左腕延江に対するアドバイスは,絶好球を放れ? ええんかいな?
この延江,サイド気味の左腕という,変速タイプながら,スピードは140キロ台後半。
ところがコントロールは,からっきし…。
この荒れ球のせいで,ドラフト1位の逸材ながら,過去3年は一度も1軍登板なし。
コントロールを意識し過ぎるあまりに,
腕を振り切れなくなる“イップス”にも陥った経験もあるサウスポー。
岡田監督は,その弱点を“逆手”に取れとさとした。
「アイツは,コントロールが悪いって,打者の方も,分かっとる。
そしたら,きわどいコースに行っても,バッターは手出せへん。
ああいうタイプは,打者が振らんまま4つボールで四球ってのが,一番アカンのや。
そやから,アイツはホンマ,真っすぐでも,置きに行ったらええ。
肩口からのカーブなんか,普通は投げたらアカン。
そやけど,延江はええ。振らせた方が,打ち取る可能性,高いんよ。
アイツは,見送られたらアカンのよ。打たさなアカン。
打たせたら,アイツのタマは,あちこち動いとる。
だから,真っすぐでも,バットのシンを外すんよ。
振ってもらうんが先決や。
自分がどういうタイプで,どうやったら抑えられるか。考えんと,アカンよ」
紅白戦初登板の2月10日,延江は打者4人に1四球のみ。
浜中,大村,バルディリスを,いずれも内野ゴロ。
捕手辻のサインは「直球」「スライダー」の球種のみ。
コースの指示はなく,ミットは真ん中。
それも,もちろん“岡田指令”だった。
「それでええんよ。ウィリアムスなんか,スライダーは,全部ド真ん中やで。
見送られたら,アカンのよ。打たすんよ」
同じ左腕のサイドハンド。
あの『JFK』の一角の“和製J候補”を見つけたというわけ。
伸び悩んでいた21歳も「コースを狙うな」と言われれば,気は楽。
「真っすぐの握りで投げても,ぺぺぺぺーって,散っちゃうんです。
自分でも,どこへ行くのか,分からないですから。
でも,それで監督に目をつけてもらったんですから,自信になります」(延江)。
どこへ行くか,タマに聞いてくれ。ノーコン投手を揶揄(やゆ)するその言葉。
だからこそ,ええんや-。
その“岡田流発想”で,1人の若手に脱皮の予感がある。


これだけ聞いても打者出身の監督の指導とは思えない岡田監督

これで最下位のオリックスが急浮上したら真の名監督なのかも?!


まだ記事があるんですが開幕までのまたの機会に




【写真は,名将か愚将か2球団目の采配で真価が問われる岡田彰布監督】