どうしてももう一日藤井康雄

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40ホーマー男にして
満塁ホームラン記録男の藤井さん

球団のファンイベントでのスカイマーク挙式とかで
サプライズゲストを引き受けたり
サラリーマンノックに出てみたりと

実績を考えたら球団は粗末に扱ってはいけない大OBを
いとも簡単にこき使ってました。


コーチ,スカウトところころ異動させた挙句
ソフバンの甘言に乗ったとはいえ
(といっても1軍打撃コーチの待遇ですが)
退団させてしまった球団のミス

正田を招聘した時点でキャラかぶり且つ実績のない水口を2軍コーチにして
藤井さんを1軍コーチにすべきだったと今も思うのでした。

そこでさらに別で藤井さんのコラムを

日本シリーズを戦った球団を除くチームの,来シーズンへ向けた戦いがすでに始まっている。
コーチ陣の組閣が発表され,秋季キャンプもスタート。
どのチームも日本一を目指すべく準備に余念が無い。
その中でもっとも気になった組閣人事は,
ソフトバンクの一軍打撃コーチを務めることになった藤井康雄氏である。
オリックス一筋の藤井氏が,他球団のコーチを務めるということ――。
有能なコーチであれば,現役時代の所属球団にかかわらず,
他球団のコーチを務めることは不思議なことではないのだが,
オリックスの顔として名を馳せた藤井氏が,オリックスの幹部にならずして,
他球団の,しかも一軍の打撃コーチに就任するとは,
オリックスファンにしてみれば思ってもみなかったことだろう。
現役時代からオリックスの顔として活躍したスラッガー。
藤井氏はいわずとしれたオリックスの顔である。
現役時代に放った代打満塁本塁打記録は今も破られていない。
通算の満塁本塁打では王貞治氏に次ぐ歴代2位。「満塁男」の異名をとるほどのスラッガーだった。
'02年に現役を引退後,'03年から'06年まで二軍であるサーパスの打撃コーチ。
'07年からは編成部に入り,'08年は関西担当のスカウトに就任。
'09年にふたたび二軍打撃コーチに復帰したかと思うと,
昨年の秋からはまたもスカウトに逆戻りとなっていたのだ。
藤井氏のコーチ時代で,最大の功績となったのがT-岡田を育て上げたことだ。
T-岡田の入団した'06年に二軍コーチをしていたのが藤井氏で,
'09年にも再びタッグを組んでいる。
T-岡田がブレークを果たす今年まで,
'06年と'09年にしか一軍昇格を果たせていないところを見ても,
どれほど藤井氏にT-岡田への影響力があったかがうかがい知れる。
昨年6月にT-岡田を取材した時には
「藤井さんが独学で勉強された理論をもとにやっているのですが,
それが自分には合っている」と話していたほどである。
その秋,T-岡田はプロ初本塁打を含む7本塁打を記録し,今年の大ブレークへとつなげたのだ。
彼がスカウトを担当していた時などは,その人間性に魅了され記者陣は群がったものである。
コーチであれスカウトであれ,どちらの仕事に就いてもカリスマ的な魅力を放つ彼には,
いずれオリックスの監督を務めるのだろうと思わせる雰囲気があった。

○「(秋山)監督を男にしたい」という気持ちを探りに。
そうした藤井氏の功績がチーム内でどのように評価されていたのかは分からないが,
昨年には二軍の打撃コーチの座から再び降りている。
スカウトとしての能力にも突出したものがあったことは事実だが,
人間的な魅力とその手腕を考えれば,常に彼にはユニフォームを着ていて欲しいもの,
とそれから何度も思った。
そんな藤井氏が,この秋ソフトバンクの一軍打撃コーチとして再びユニフォームを着ることとなった。
就任会見では「(秋山)監督を男にしたい」と話していたが,
いったい彼の心中はいかなるものだったのか。
その疑問を解きたくて,すぐに秋季キャンプに行った。
藤井氏はなぜオリックスを離れたのか。
宮崎県・生目の杜運動公園ソフトバンクのキャンプで,熱心に指導している彼に会った。
「見た顔に会えるのは嬉しいね」
そう言って右手を差し出してくれた藤井氏とは,スカウト時代の'08年に初めて名刺を交換した。
その後コーチも務めるわけだが,その時もスカウト時代と変わらず温かく接してくれた。
昨年秋から再びスカウトに転身,ちょうど1年前の明治神宮大会で顔を合わせた時には
「また,よろしくねぇ」と声を掛けてくれたことを今でも忘れられない。
「その成長を見ているのがたまらんのよねぇ」
「スカウトっていう仕事は選手と接することが少ないから,選手の表情が分からないんだよねぇ。
こうやってコーチとして指導をしていると,日々変わっていく選手を見ていられる。
“良くなったなぁ”と感じながら選手と接して,その成長を見ているのがたまらんのよねぇ」
コーチの醍醐味は何かと聞くと,そう返って来た。
「秋山監督の方から,やってくれないかと声をかけてもらってね。
(オリックスを出るのは)覚悟を持ってのことだけど,待っていられないというのもあったから。
ソフトバンクのために,今はそのことしか考えていないよ」
藤井氏の指導で気になるのはT-岡田を一人前にしたように,
自身の理論をソフトバンクにも浸透させていくつもりなのだろうかということだ。

○藤井コーチの打撃理論はソフトバンクに導入されるのか?
藤井氏は2年前の秋,ほとんど独学で体幹を使ったバッティング理論を開発。
オリックスの二軍に取り入れている。
その結果が,先述したT-岡田のコメントにもつながっている。
「俺は監督じゃないからね。コーチも俺一人じゃない。
いろんなコーチと話しながら,選手にはヒントを与えるという感じかなぁ。
体幹を使うっていうのは感覚的なもの。
動きながら打つのがいい人もいれば,止まって打つ方がいい人もいる。
それは感覚だけど,つかんだらいいイメージで打てる。
でも,バッティングは反復だからね。
たとえば2~3日は良くても,4日目から悪くなる時がある。
そんなときに違うこと教えると,選手はワケが分からなくなってしまう。
忘れても同じことを言ってあげなければな,と。基本線は崩しちゃいけない」
変革の時を迎えるソフトバンクで,その熱い指導が始まる!
クライマックスシリーズで,ソフトバンクは打てずに負けた。
小久保や松中などベテランも,そろそろ世代交代の時期を迎えている。
川崎のように,メジャー移籍も視野に入れる選手もいるし,
和田,杉内らソフトバンクを支える投手陣にもメジャー挑戦がありうると考えれば,
ソフトバンクにとっては攻撃面での活性化は急務になってくるだろう。
そんな時期での藤井氏の打撃コーチ就任は理解できる。
藤井氏を手放したオリックスと,その手腕を信じ即座に賭けに出たソフトバンク。
その姿勢の差は,どんな結果であれ近い将来大きな違いとなって答えが出るのだろう。
果たして,藤井氏はソフトバンクの打撃陣を変えることができるのだろうか。
彼が言うように「コーチは一人じゃない」のだが,
秋山監督や他のコーチ陣と熱く議論を重ね,身振り手振りを交え,
時には自らそのプレーを実践して指導に当たる藤井氏の姿を見ていると思うのだ。
ユニフォームが似合う男だな,と。

ミスターオリックスが憎きソフバンのユニを着る
屈辱的なオフになりましたね。

ある意味,カブレラソフバンのユニを着るなんて小さなことかもしれません。




【写真は,勇者時代の藤井さん。目新しさ重視で生え抜きやOBを大切にしない風土はやめるべき】