岡田オリックス2年目の春

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開幕は遅くなりましたが春は近づいています。

だって自分の鼻は花粉のおかげで詰まりまくり
目はずっともやがかかったままですから・・・

このオフはチームの勢力を大きく変えるほどの補強をしたオリックス

FA選手やカブレラ引っこ抜きのソフトバンク
斉藤や大石など有望ルーキーを獲得した日本ハム,西武
メジャー帰りを2人もゲットの楽天

こんな派手さはないですがキーワードとしては『走』といえる補強をしたように感じます。

そして,岡田イズムが2年目にどう浸透するかこれもカギになりそうです。

5人のルーキー,4人の外国人を含め,新入団選手が19人。
これは巨人,ソフトバンクの20人に次ぐ多さで,一軍コーチにも4人が新たに加わった。
オフに見せた積極的な補強は,昨年終盤までロッテ,日本ハムと3位を争いながら
及ばなかった“差”を埋めようとする球団の姿勢の表れでもある。
ただ,戦力整備はもちろん,2年目を迎える岡田オリックスに期待されるのは,
目に見えない部分のプラスαだ。
去年の戦いを思い返すと,常に苛立っている岡田監督の顔が浮かんでくる。
試合後,記者を前に言葉きつく嘆くこともしばしばだった。
「そら,あんなことしとったら勝てんよ」
「何回同じことやるんや,何を考えてるんかわからんわ」
特に配球面への要求は厳しく,長年キャッチャーとしてレギュラーを張ってきた日高剛など,
はたから見ていても気の毒なほど槍玉(やりだま)に挙げられていた。
しかし,岡田監督が「何を考えてるかわからん」と嘆くように,
選手もまた岡田監督の考えを理解できずにいたのも事実だった。
選手だけではない。
シーズン途中で一軍投手コーチだった星野伸之がストレスから体調を崩し離脱,
バッテリーコーチだった三輪隆も配置転換でファーム降格。
チームの根幹を担うポジションの人間がシーズン中に入れ替わる“異常事態”もあったが,
コーチ陣にとっても岡田監督の野球観を理解するのに労力を要した1年だったのだ。
岡田監督は普段の行動から徹底して準備にこだわる。
だから一見,ひらめきのようにみえる起用やアドバイスにも,しっかりとした根拠がある。
ただ,その思考を理解せずに言葉だけを受け取ってしまうと,本意と外れた結果となり,
「なんでわからんのや……」と,指揮官がぼやくことになる。
この繰り返しが去年のオリックスだった。
阪神時代は二軍監督,一軍コーチを経て,監督に就任。
選手もスタッフも周囲には岡田流を心得ている人間がいた。
だからオリックスの監督に就任したときとは,状況が違った。
しかし,2年目となった今季は徐々に岡田流の考えに選手たちも馴染みはじめ,
コーチ陣にも岡田監督をよく知る福間納や山田勝彦らが加わった。
間違いなく去年よりは指揮官の意図がスムーズにチームの中に伝わっていくはずだ。
指揮官自身も「そら,去年とは全然違う。
選手の力もだいたい掴めたところからのスタートやからな」と自信を口にするが,
去年1年でチームを知ると同時にパ・リーグの各球団を深く知ったことも大きなプラスαとなるのだ。
事前のデータを重視しながら,戦いの中で得た情報,感覚を最大限に活用するのが
岡田野球の大きな特徴である。
昨年,交流戦中にこんなことがあった。
あるカードを前にスコアラーがバッテリー陣へ各打者の特徴を詳細に語っていた時だ。
一通り説明が終わると「ちょっとええか」と岡田が口を開き,
阪神時代の対戦で熟知していたセ・リーグの各打者の攻めのポイントを簡潔に語り始めたのだ。
「この中では○○だけ高めがオッケーで低めがツボ。
高ささえ間違わんかったら大ケガはない」
「○○は困ったら落ちる球。
ただ,ランナーがたまってる時はバッティングを変えてくるから,注意するように」
昨年1年間の戦いで,岡田監督の頭の中にパ・リーグの選手たちの生きた情報もかなり蓄積された。
これをしっかり活用できるようになれば,
今年の采配にはさらに“ならでは”の冴えが見えてくるだろう。
エース・金子千尋,先発候補の近藤一樹,新外国人のフィガロ,
ベテラン北川博敏とキャンプから故障者が続くマイナスもあるが,
今年の浮沈を占う最大のポイントは岡田野球の浸透にある。
「監督の野球も1年間やってみんなわかってきた部分は間違いなくある。
今年は選手もしっかり準備ができると思うし,去年以上の戦いができるはず」
選手会長岸田護も岡田体制2年目への手応えを口にしたが,
19人の新戦力への期待はもちろん,カギを握るのは昨年一緒に戦った選手たち。
どこまで昨年以上に岡田野球を理解し,備え,動けるか。
指揮官と選手の思いが一致し,指揮官のボヤキが聞こえる日が少なくなれば……。
昨年以上どころか,オリックスは一気にペナントの主役に躍り出ているだろう。

監督の能力としては落合に匹敵するくらい
よく考えられた采配をするとの評価もありますが

二人の差はよくしゃべるかしゃべらないか

選手は思いのままに言った監督の言葉をどう受け止めるか
しゃべらない人よりは感じ取りやすいと思うのですが・・・

あとは側近のコーチが咀嚼して選手にうまく伝えてほしいと思います。

そして次は,開幕前のペナント展望の記事を

歴史的な大惨事に見舞われた日本。
開幕の延期など難しい問題もあったが……日程はともかくペナントレースは始まるのだ。
今季のペナントレースは波乱含み。
昨年,Bクラスに低迷したチームの戦力補強が進んだのに対して,
Aクラス球団のマイナス要素がセ・パ両リーグとも目立つからだ。
セ・リーグの覇者・中日は主戦投手の吉見一起,チェンに続き,
昨年開花の兆しを見せた堂上直倫内野手)も鎖骨の骨折で満足なキャンプを送れず,
計算に狂いが生じた。
阪神は守りの要・城島健司(捕手)の故障・出遅れに加え,
小林宏(FA移籍)の人的補償で若手の成長株・高濱卓也内野手)がロッテに移籍。
巨人は統一球の導入で持ち味の一発攻勢が難しそうだし,
先発投手陣の外国人依存も改められていないなどマイナス要素が少なくない。
Bクラス球団は反対にプラス材料が目立つ。
ヤクルトは村中恭兵由規を中心とした若手投手陣の充実がめざましく,
打撃陣の弱さを十分カバーしている。
13年連続Bクラスを低迷中の広島は今村猛など若手投手の成長に加え,
即戦力ルーキーの大量入団で課題だった投手陣に安定感が出てきたのが強みだ。

■東日本大震災に被災した楽天は厄災をバネにできるか?
パ・リーグに目を転じれば,昨年の日本一チーム・ロッテは
首位打者西岡剛(遊撃手)のメジャー移籍と守護神・小林宏阪神移籍が重なったことで
投打にマイナス要素が加わり,西武は一昨年から続くリリーフ陣の整備が一向に進まず,
レギュラー捕手・細川亨ソフトバンク移籍もマイナス要素。
Bクラス組では,“斎藤佑樹人気”で選手間に気分の高揚と緊張が生まれた日本ハムと,
韓国のスーパースター・朴賛浩(パイレーツ・投手),
イ・スンヨプ(巨人・一塁手)を獲得したオリックスの充実ぶりが目を引く。
東日本大震災を被った楽天は,阪神淡路大震災に被災しながら
'95年にリーグ優勝を果たしたオリックス同様,
復興の力が躍進のエネルギーへと変換される可能性が無視できない。
これらのプラス要素とマイナス要素をどのように比較・分析するかによって,
今年のペナントレース予想はさまざまに変わる。
筆者は優勝争いの軸に,ヤクルトとオリックスが加わってくるのではないかと考える。

(字数オーバーのためヤクルト割愛)

■パ・リーグオリックスの戦力充実ぶりに注目。
エース・金子千尋が右ヒジの手術で出遅れが必至。
普通に考えれば昨季5位のオリックスに成績上昇は望めないが,
投手陣は悪くない,と言うより充実している。
メジャーで124勝(アジア人投手としては歴代最多)を挙げている朴賛浩開幕投手のナンバーワン候補で,キャンプからの投球を見てもその実力の片鱗がうかがえる。
走者を置いたときのセットポジション投球に迷いを見せているが,
来日した外国人投手なら誰でも一度は通る道。
主戦クラスの成績を期待してもいいと思う。
横浜から移籍した寺原隼人は昨季,先発した7試合の5回までの防御率が
2.41と安定している(シーズンでは防御率3.67)。
この成績が重要なのは,オリックスのリリーフ陣が
リーグ屈指の安定感を誇っているからに他ならない。
抑えの岸田護と,そこにつなぐ役割の平野佳寿の実力は,
他球団なら先発ローテーションの中心に入れるほど高い。
さらにロッテ,巨人で228セーブを挙げた小林雅英,
先発とリリーフの狭間にいる中山慎也小松聖西勇輝のうち1人が
セットアッパーに加われば,ソフトバンクに並ぶリリーフ陣と言っても過言ではない。
5回まで先発が投げ,6回以降リリーフ陣が1人ずつ刻んでも,
岸田につなげる質と量は他球団の脅威になることは間違いない。

■ヘスマンと李は未知数だが,T-岡田と後藤の打棒は保証つき。
打線は新外国人・ヘスマンと巨人から移籍したイ・スンヨプが爆発しないと
カブレラソフトバンクへ移籍)の抜けた穴を埋められないが,
昨年の本塁打王T-岡田と,FA権を行使したのちの残留に踏み切った後藤光尊が充実期に入り,
ヘスマン,イ・スンヨプの爆発をあてにしなくてもそれなりの打線を組める陣容である。
イ・スンヨプに関しては巨人時代の過去3年間,出場機会が制限されていることもあり
打席に入る渇望感が他の選手より強い。
阪神時代に同じ境遇にあって,昨年,移籍1年目で活躍したバルディリスの例もあるので,
イ・スンヨプの爆発はけっして夢物語ではない。
岡田彰布監督に注目すれば,優勝経験のある監督が移籍した他球団で優勝する確率は15例中10人。
その確率は何と6割6分7厘と高い。
3チーム目になると途端に優勝できなくなるのは選手同様,
ハングリー精神が失われるからだろう
(3球団で優勝経験があるのは三原脩西本幸雄の2人しかいない)。
しかし,2球団での優勝はハングリー精神が色濃く残っているので,その確率はグンと上がる。
岡田監督は'05年の優勝以来,美酒を味わっておらず,当然ハングリー精神は旺盛である。
師と仰ぐ仰木彬・元オリックス監督と同じ道を歩めるのか,興味は尽きない。

結構高評価♪

こういう感じで書いてくれる記者もいるのでうれしいですね。


球春近し!




【写真は,オリックスで優勝すれば名将の呼称は不動のものになる岡田監督】