☆7/13(木)楽天13回戦

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Bs 1-0 E
(京セラドーム)

【投手】
(楽)辛島,ハウザー-嶋
(オ)井川,平野,岸田-斎藤

【責任投手】
(勝)井川6試合2勝3敗
(S)岸田37試合2勝2敗16S
(敗)辛島6試合3勝2敗

本塁打
(楽)
(オ)

【戦評】
オリックスは3投手が無失点でリレーした。
井川は7回を2安打で2勝目。
八回から平野,岸田とつなぎ,四回に竹原の犠飛で奪った1点を守り切った。
楽天は3安打で辛島の好投をふいにした。
3連敗で貯金がなくなり,4位に転落。

2012年通算:85戦中34勝45敗6分 勝率.430
パ・リーグ順位:最下位
楽天:5勝7敗1分

交流戦戦績:24戦中10勝13敗1分 勝率.435
交流戦順位:7位

いつでも打たれるようなピッチングでしたが
綱渡りのようなドキドキした試合
何度も得点圏にランナーを背負いましたが
バックの好守にも助けられ

平野,岸田の磐石リレーで0封勝ちをおさめました。

まずは饒舌岡田監督のコメント

そんなん言うてた通りやんか。
オリックス・岡田監督は後半戦の“開幕ダッシュ”に反攻の手応えを感じていた。
「後半戦のスタートを一番,いい形でいけたと思うよ」
今季初の1-0での零封勝利。
先発井川の粘投がチームを連勝に導いた。
5四球と制球が安定しないながらも,要所を締めるベテランらしい投球。
全88球で140キロを超えたのはわずか1球だけ。
「京セラドームで左ピッチャーが(スピードガンが)出ないのは
知ってるので気にしていなかった」と涼しい顔。
それでも1点リードの六回一死一,三塁のピンチで,
枡田を144キロ直球で二ゴロに仕留めるなど
絶妙の力配分で7回2安打無失点でまとめた。
「調子はよくなかった」と振り返ったが,
相手の打ち気をそらす投球で2勝目を挙げた。
「とてつもないこと起こさなあかんよ。
後半,おもしろい戦いができると思う。これからな」
指揮官は借金「13」を抱えた状態での球宴ブレークで,
後半戦に向けて気炎を上げたが,それが現実になりつつある。
前日25日の後半戦開幕は木佐貫が7安打1失点完投。
そして,前半戦で1勝とやきもきさせていた井川が好投で続いた。
「木佐貫も井川も開幕にはいなかったピッチャーやからな。
2連戦やし,いいスタートができたよ。
攻撃が点取られへんかったら,投手が抑える。
いい流れができている。
先発が便乗していけばいい結果になるよ」
将の口はなめらかだ。
5位・ソフトバンクが連敗し,4差に縮めた。
クライマックス・シリーズ圏内の3位・西武とも6差と,ジリジリと詰める。
真夏にようやく岡田オリックスの歯車がかみ合いはじめ,
混パへの仲間入りが見えてきた。

岡田監督の予言VTR
7月24日に,京セラドームでの練習を見守った岡田監督は,
借金「13」で最下位という現状にも
「まだどうなるか,わからへん。とてつもないことを起こしたい」と逆襲を誓った。
パ・リーグの現状についても「飛び抜けていることもないし,ダンゴやから」と,
浮上を示唆していた。
後藤も1軍に合流し,「いてるメンバーでじゅうぶんいけると思うよ」
と自信たっぷりに語していた。

そして井川の粘りの投球記事

華麗な?イメージチェンジだった。
オリックス先発・井川が7回を投げ2安打無失点。
力でねじ伏せるのではなく,
緩急を駆使した頭脳派ピッチングで本拠地初勝利をマークした。 
「全体的にはよくなかったけれど,
キャッチャーのリードと仲間の守備に助けられました」
初回,いきなり先頭に四球を与えると,バントで得点圏に走者を送られた。
松井を遊飛に仕留めたのは内角高めへの135キロストレート。
阪神時代は140キロ台後半の速球で抑え込んでいたことを考えると,
もの足りないスピードだが,井川本人は意に介していなかった。
「もともと大阪ドームは左投手のスピードが出ないのは知っていますから」。
最速は6回に枡田を二ゴロに打ち取った144キロだったが,
ほとんどは130キロ台前半。
120キロ台というのもあるなど,
井川イコール剛速球のイメージからはかけ離れた投球だった。
今まではカウント球だったスローカーブも効果的に使った。
「あんまり三振を取れない球だったけれど,
よく引き出してくれました」とリードした斎藤に感謝した。
「6回の連続四球の後をよう抑えた。
前半戦はこういう展開で勝てなかったが,いい流れになってきた」。
岡田監督は井川,平野,岸田の継投でもぎ取った
1―0完封勝利にチーム上昇の手応えを感じ取った様子だった。
11日の復帰初勝利から楽天戦連勝。
「まだ楽天からしか勝てないので,これからが勝負です」。
井川が計算できるようになれば後半戦での巻き返しも夢ではなくなってくる。

別記事でも

本調子ではなくても経験でゼロを並べた。
オリックス・井川が球宴後初先発で2勝目。チームを後半戦2連勝発進に導いた。
オリックス入団後,本拠地初勝利で京セラでは通算10勝目。
節目の1勝をつかんだ左腕はお立ち台で口元を緩めた。
「阪神の時も京セラドームはよかったので,これからも頑張りたい」
修正能力を見せる投球内容だった。
初回はノーワインドアップだったが制球が定まらず,二回からはセットに変更。
最速135キロの直球に頼らず,スローカーブも決め球に使った。
7回2安打無失点。「全体的によくなかったけど粘れた」と振り返った。
周到な準備が結果となった。
阪神時代の03年6月25日の広島戦。
熱がこもりやすい京セラで投球中に酸欠を起こした。
今でも不安があるためベンチ裏には酸素ボンベを常備。
投球に支障をきたさない対策を整えている。
今季初の1‐0勝利で,首位・ロッテとは9ゲーム差。
首位と1桁ゲーム差は6月2日以来だ。
岡田監督は「後半戦のスタートとしては一番いい形でスタートできたな」
と納得の表情を浮かべた。
ロンドン五輪女子サッカーの日本対カナダ戦を試合終了まで観戦した指揮官。
疲れがたまるどころか,大好きなスポーツ観戦でリフレッシュ。
今後の采配もさえ渡りそうだ。
後半戦開幕前に「とんでもないことを起こす」と話した岡田監督が勢いづいてきた。

勝った日は気持ちいいです。

そして昨日も貴重な得点を挙げてくれたのが

オリックスの7番,竹原が四回に中犠飛を放ち,これが決勝点となった。
無死一,三塁で辛島の低めの速球に食らい付き,
最低でも犠飛という意識がうかがえる打撃を
「走者をかえすことしか考えていなかった」と振り返った。
25日の勝ち越し本塁打に続いて,下位打線で連夜の活躍。
「きょうのように欲張らず,チームの勝利に貢献したい」と謙虚に喜びに浸った。

ここぞの右の大砲が活躍してくれて
全員野球で浮上のきっかけをつかめそうです。




【写真は,年齢を経て老獪なピッチングで大事な試合で2勝目を上げた井川】