☆7/12(金)ソフトバンク9回戦

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Bs 7-2 H
ヤフオクドーム)

【投手】
(オ)前田,森本,岸田,佐藤達,平野佳-伊藤
(ソ)摂津,嘉弥真-細川,山崎

【責任投手】
(勝)森本12試合1勝
(敗)摂津14試合9勝4敗

本塁打
(オ)
(ソ)

【戦評】
 オリックスが5投手の継投で逃げ切った。前田が四回途中まで無失点とし,2番手の森本が好救援でプロ初勝利。打線は四回,2失策につけ込んで2点を先行し,八,九回にも加点。ソフトバンクは約1カ月半ぶりで借金生活に突入。

2013年通算:77戦中36勝38敗3分 勝率.486
パ・リーグ順位:最下位
ソフトバンク:6勝3敗0分

交流戦戦績:24戦中13勝10敗1分 勝率.565
交流戦順位:6位

まさかまさか苦手摂津を攻略
しかも勝利投手は

 ドラフト5位ルーキー・森本が度胸満点の投球でプロ初勝利を挙げた。2点リードながら4回2死一,二塁のピンチで救援。「前田さんがいい投球を見せていたので,何とかしたかった」。BCリーグ・福井の先輩にバトンを託された右腕は,江川を自慢の直球で遊ゴロに打ち取った。5回もピシャリと抑え,1回1/3を無安打無失点。最速150キロの直球を武器に,タカ打線を牛耳った。
 苦労人がマウンドで輝いた。11年に妻・寿恵さんと結婚。今年3月には長男・一冴(かずさ)君も生まれた。オープン戦での好投で,チームの新人で唯一の開幕1軍切符を手にした。だが,自慢の直球を簡単にはじき返されると,スライダーも見極められた。BCリーグでは経験のなかった連投に体も悲鳴を上げ,4月23日に右上腕部の違和感で登録を抹消された。
 ケガが完治しすると2軍で一から鍛え直し,6月25日に再登録。「以前の自分とは違う。腕が振れるようになった」と成長を実感。12試合目での白星に「7月に(初勝利が)できるとは思ってなかった。ボールは奥さんに渡します」と満面の笑みを見せた。
 4回途中,2安打無失点の前田をあえて交代させた森脇監督は「今日は摂津が相手。最初から全員でいくと決めていた。しっかり投げてくれた」と流れを断ち切った2番手右腕を称賛した。5位・ソフトバンクとは0・5ゲーム差に迫り,借金は6月28日以来の2。「すぐに切り替えて,明日に挑みます」。最下位脱出が見えた指揮官は,手綱を締め直した。

森本 将太(もりもと・しょうた)
1992年5月25日,福井県生まれ。21歳。福井工大福井高からBCリーグ・福井を経て,昨年のドラフト5位でオリックス入団。福井では2年目の昨季に10勝をマーク。今季は12試合に登板して1勝1ホールド,防御率6.23。174センチ,70キロ。右投右打。家族は妻と1男。年俸500万円。

ルーキー森本の好投で手繰り寄せた勝利
うれしい1勝には違いないんですが
このような下支えもあり

 執念の采配が巨木を倒した。完勝にもオリックスの森脇監督は少しも笑わず,「ぼくの決断が正しくなったのは,選手が答えを出してくれたから」と言った。 
 摂津との投げ合いで一歩も譲らなかった今季初先発の前田を,4回に2死一,二塁となると迷わず継投策へ。2点のリードを守るために,個人成績には目をつぶった。
 無失点で勝利投手の権利も近かった前田は「チーム方針なので仕方ない。当然,自分が投げたかった」とやり切れない表情だったが,この非情タクトが流れを呼んだ。森本,岸田と7回まで無失点でしのぐと,8回には3点追加。オリックス相手に6連勝中だった摂津を攻略し,11年7月3日以来,鷹のエースから白星を挙げた。「摂津相手となれば,うちは全員でいかないと圧倒されてしまう。最初から継投は決めていた」と想定内とした。
 打線も奮起。摂津の決め球シンカーを捨てるという戦術が見事にはまり,エースを攻略した。4回のバルディリス,8回の李大浩ともに浮いたカーブを狙い打ちして適時打にした。相手の敵失も絡めて5点を奪って勝負あり。完勝だった。
 これで借金は2。13日に勝てば6月25日以来の最下位脱出で,さらに日本ハムが敗れれば,いきなり4位に浮上する。「きょうの1勝ぐらいで,うちは長く語っていられない」と会見を打ち切った指揮官は,球宴までの残り5戦で借金完済を果たす決意だった。

前田にも勝ち星つけてやりたかった気がします。
でもそこは勝負の世界
次の当番が楽しみです。

そして復調気味なのがサムライ助っ人

 オリックスバルディリスが,四回2死二塁から先制適時打を放った。摂津が初球に投じた外角へのカーブを右前に運び「走者が糸井さんだから,ワンヒットで必ず点になると思った。うまく逆方向に打てた」と悦に入った。
 送球間に二進し,続く原拓の打球を本多がはじく間に2点目のホームを踏んだ。守備でも横っ跳びの好捕を見せ,走攻守にはつらつとした動きをみせた。

三ツ俣(九回,だめ押しの2点二塁打で今季初安打)
「打てていなかったので,とにかく思いきりいった」

ミッツもフルスイングで上手に球を運んでくれました。
うれしいオマケもたくさんあって
この選手もいい当たりに激走も見せてくれました。

 オリックス原拓也内野手(29)が2点適時三塁打を放った。8回1死一,二塁から高めの直球を引っ張った。
 打球は前進守備の右翼手の頭上を越え,原拓は全力疾走で三塁へ到達。三塁への送球がそれたのを確認すると,すぐさまホームを狙った。ヘッドスライディングもむなしく,アウトとなったが,摂津から5点目を奪う貴重な適時三塁打となった。「なんとか次につないでいくことだけでした。高めのまっすぐをしっかりとらえることができましたね。とにかく追加点を奪うことができてよかったです」とコメントした。

うまく戦力が融合すれば摂津でも倒せるといういいもの見せてくれました。

最後にこの選手も

 右肩付近の炎症のため2軍調整中のオリックス・馬原が,ウエスタン・リーグソフトバンク戦で復帰登板した。 
 実戦は3月5日のオープン戦・ヤクルト戦(京セラドーム)以来。1回を2安打1失点の内容に「どうなるか,正直,覚悟を持ってマウンドに上がったが,体も問題ないし,一歩踏み出せたのでホッとしています」と胸をなで下ろした。

この復活劇序章の模様はTBしたAOKUさんの記事を参照!




【写真は,森本の満面の笑み♪このショットは新妻に怒られるのでは?!】