契約更改11
オリックスの金子千尋投手(30)が神戸市内で2回目の契約更改交渉に臨み,1年契約で今季から8000万円増となる年俸2億円(推定)プラス出来高払いでサインした。来季,順調にいけば国内フリーエージェント(FA)権を取得することで契約年数に注目が集まったが,金子は「取る前から(FA移籍を)考えない」と「単年,イコール移籍前提」を完全否定。残留を望む球団にはひと安心となった。 注目の決着は「単年」だった。会見場に現れた金子は「詳しくは話したくない」と口を閉ざしたが,その後の取材で1年契約を結んだことを告白。FA流出が一気に現実味を帯びる…と思いきや,きっぱりとした口調で,心中を明かした。 国内FA権取得まで140日,開幕から約5カ月かかるため,「来年,日数的に取れるのは知っている。でも,1年丸々いないと取れない日数。正直に言いますが,何も考えていない」と説明。さらに「単年というと,FAする気満々,と思われるのが嫌。取るまで一切考えないし,取る前から(移籍を)考えたりしない」と言い切った。 もちろん交渉では3~4年の複数年契約も提示されている。球団は,複数年で“残留宣言”させたかったが,金子は当初から単年希望。「自分に甘えたくない。先のことを考えて,来年もあるから,今年は(ペースを)おさえよう…とか,なりたくない」と,思いを曲げなかった。交渉役の横田球団本部長補佐も「いい話し合いはできた」と,金子の思いを受け止めての決着に納得した。 来季は平野佳,馬原,坂口と主力選手の相次ぐFA権取得が予想される。12日の会見で平野佳は「オリックスで優勝することを一番強く思っているが,他球団のいろいろな意見,評価も聞いてみたい」と発言し,騒然となる一幕もあった。金子の発言によってはさらに騒ぎが大きくなったが,関係者の話によると残留に前向きな姿勢を見せているという。エースは来季の目標に「最多勝,最高勝率」を挙げ,来オフは球団が困るほどの年俸アップを狙っているようだ。
前回と条件は変わらないので
報道どおり複数年契約を提示されたので一旦持ち帰って考えたということなんでしょう。
報道どおり複数年契約を提示されたので一旦持ち帰って考えたということなんでしょう。
でもFA流出の不安はぬぐえないですね。
絶対に他球団の評価を聞きたいということになりそうです。
絶対に他球団の評価を聞きたいということになりそうです。
他球団の評価の記事も
ストーブリーグが始まり,各球団ともFA宣言選手が出揃った。注目は西武の涌井秀章,片岡治大,広島の大竹寛,中日の中田賢一,巨人の小笠原道大。実績ある選手が名を連ね,移籍市場は盛況である。涌井はロッテが有力,大竹は在京球団を希望しているという話もあるが,ソフトバンクらも挙手。また,小笠原は中日が濃厚,中田は宣言残留の可能性もあり,これから目が離せない。 今年のFA選手は例年以上に話題を呼んでいるが,実は来年の方が,より競争が激化していきそうな気配だ。 1番の目玉となるのはオリックスのエース・金子千尋。楽天・田中将大の陰に隠れてはいるが,今季は15勝を挙げるなど好成績を収めた。223と1/3を投げ,200奪三振(リーグ1位)をマーク。これだけのイニング数,奪三振を記録する投手はそうはいない。その金子が2014年シーズンに国内FAを取得する可能性がある。どのチームも先発完投型の投手を求めており,もしそうなれば,資金力のある球団は猛アタックにくるだろう。 そして,もう一人が西武の捕手・炭谷銀仁朗だ。今年もソフトバンクの山崎や日本ハムの鶴岡らキャッチャーがFA宣言すると,数球団が調査して,名乗りを上げた。炭谷が来季,FA宣言すれば,今年の山崎,鶴岡以上の人気になることは間違いない。正捕手として迎えることが可能で,次世代の捕手がほしいチームはアプローチをかけるだろう。西武は炭谷の流出を危惧して,今年のドラフト1位では,即戦力投手を避け,単独で大阪桐蔭高校の森友哉捕手を指名したほどだ。 各チームのフロントはすでに来季のFA選手を見極めている。来年の今頃も,今年以上の活気が出ていることだろう。
来季はFAで悩むオフになりそうです。
生え抜きを大切にしない気風が
選手の不安につながらないことを祈るようなトレードも正式に発表され
選手の不安につながらないことを祈るようなトレードも正式に発表され
楽天の鉄平外野手(30)とオリックスの後藤光尊内野手(35)の交換トレードが19日,両球団から発表された。日本一連覇に向けて二遊間と三塁を守れる内野手が補強ポイントだった楽天と得点力アップを狙うオリックスの思惑が一致した。 後藤は1年目の02年に18試合で三塁を守っておりメジャー復帰したマギーの代役としても期待がかかる。 鉄平は仙台市内の球団事務所で会見し,「ファンの方々に楽天のユニホームを着て恩返しはできないが,(移籍先が)同じパ・リーグなのでまた元気な姿を見せたい」と意気込みを語った。 中日から移籍4年目だった09年は打率.327で首位打者のタイトルを獲得し球団初のCS進出に大きく貢献。ただ,近年は打撃不振と岡島,島内ら若手外野手の台頭もあって出場機会が激減した。今季も54試合の出場に終わり「今年は日本一の輪の中に加われなかった」と悔やんだ。 それでも自身3球団目の新天地で復活を狙う。「まだまだ体は動く。うまくはまれば(打撃3部門で)キャリアハイを記録できる」。かつての首位打者はプライドを捨て,糸井,坂口らハイレベルな外野陣に殴り込む。
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オリックス・後藤光尊内野手(35)と楽天・鉄平外野手(30)の1対1の交換トレードが成立し,19日に両球団から発表された。球団生え抜き12年目で通算1106安打の後藤と,09年に首位打者となった鉄平。ともに今季は出場機会が減り,外野手陣の活性化を望むオリックスと,内野手補強が課題だった楽天との思惑が合致した。 オリックス・瀬戸山球団本部長は「新しい働き場でお互いにもう一度,輝くことができればいいということ」と説明。この日に通告を受けた後藤は,球団を通じて「寂しい気持ちもありますが,チャンスをいただきましたし,新天地で輝きを取り戻せるように頑張りたい」とコメントした。
そしてゴッツのコメントの全文を
「12年間お世話になりましたオリックス球団,ファンの皆さんには本当に感謝しています。寂しい気持ちもありますが,チャンスをいただきましたし,楽天球団,楽天ファンの皆さんの期待に応えられるように,また,新天地で輝きを取り戻せるよう頑張りたいと思います。」