☆3/29(土)日本ハム2回戦

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Bs 5-0 F
(札幌ドーム)

【投手】
(オ)ディクソン-伊藤
(日)斎藤,金平,大塚,谷元-近藤,市川

【責任投手】
(勝)ディクソン1試合1勝
(敗)斎藤1試合1敗

本塁打
(オ)糸井1号ソロ(5回,斎藤)
(日)

【戦評】
 オリックスはディクソンが4安打に抑え,来日2年目で初完封した。打線は四回に坂口の適時打で先制。五回には糸井の1号ソロ,後半も坂口の2本の適時打などで着実に加点した。日本ハムは斎藤が6回9安打4失点と粘れなかった。

2014年通算:2戦中1勝1敗0分 勝率.500
パ・リーグ順位:3位
対日ハム:1勝1敗0分

ごっちゃんです!!
今季初勝利♪

オープン戦では湿りまくってた打線も

オリックスは今季からキャプテンに就任した坂口智隆外野手(29)の今季初安打&初適時打で先制した。
 「追い込まれていたので,何とかつなぐことだけを考えていました。タイムリーになってくれてよかったです」。五回二死から安達が中前打と二盗で得点圏に進むと,甘く入ってきた直球を左前に流して先制点を演出した。オープン戦で打率・151と調子が上がらず,開幕戦は左投手が相手だったこともあってスタメン落ち。屈辱を胸に2014年をスタートしていた。
 六回一死一,三塁から,バットを折りながらも右前適時打でチーム3点目の打点を挙げた。

ここぞでいい時の坂口のバッティングが見ることができました。
固め打ちできてるときの打撃になってます。

テレビで見てましたが,打った瞬間にボールがぐしゃって感じで

 レジェンドも驚く大ジャンプ弾! オリックスが2年連続開幕戦サヨナラ負けのモヤモヤを,一日で吹き飛ばした。立役者は糸井だ。1点リードの5回,斎藤のカットボールを右翼席上段まで運ぶ推定130メートルの1号ソロ。「完ぺきです。前の打席でチャンスをつぶしていたのでよかった」と笑顔で振り返った。 
 前夜は3安打猛打賞。痛めていた右脇腹は「試合になったら関係ない」と問題なく,古巣・日本ハムの本拠地で移籍後初のアーチをかけた。「どこで打ってもうれしいですよ」と言うが,顔はやっぱりうれしそうだ。
 ソチ五輪のジャンプ男子ラージヒル個人銀メダル,団体銅メダルの葛西紀明が始球式に登場。球場の盛り上がりに,ビジターチームながら便乗した形になった。レジェンド葛西の飛んだ139メートルには及ばなかったが,飛距離十分のアーチで試合を動かした。
 糸井も身体能力では球界のレジェンドだ。今季は打率3割,30本塁打,30盗塁のトリプルスリーを目標に掲げ,特に長打力に磨きをかけた。通常よりも100グラム重い240グラムの特注ボールを自らキャンプに持ち込み特打。「ホームランが30本を超えないことにはどうしようもない」と必死に振り込んだ。今季第1号は,その成果を確認するには十分なアーチで,視界良好なシーズンがスタートした。

超人の一撃

そして何より昨日の主役はこの人

 前日の延長十二回サヨナラ負けの悔しさを消し去る快投だ。最後にミランダを一ゴロに打ち取ると,オリックスのディクソンは平野恵と抱き合った。114球で来日初完投初完封,今季12球団完封一番乗り。「人生で一番多く投げたかも」と笑顔をみせた。
 最速149キロの直球を軸にわずか4安打,7奪三振。「自分でも原因は分からないが,去年よりストレートが速くなった。十分に休養できたからかな」と隙を与えなかった。
 オープン戦は3試合に登板し,計15回2/3で21安打7失点。特筆すべき結果を残したわけではなかった。しかし開幕直前の調整では「来日2年目で日本野球のスタイルが分かってきたし,相手の攻め方も見えてきた」と話すなど,シーズンへ向け自信を深めていた。
 「昨日の試合で相手が勢いづいていたから,勢いをこちらへ向けるように投げた。バックがよく守ってくれて,攻めの投球ができた」。チームメートとの信頼関係で大きな勝利をもぎ取った。

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開幕戦の悪夢を,ディクソンの快投で振り払った。散発4安打7奪三振で今シーズン12球団一番乗りの完封劇。来日2年目での初完投に「人生で初めての完封だよ。アメリカ時代,高校,中学も記憶にない」。実は2009年にカージナルス傘下の2Aで一度だけ経験しているが,それすら忘れるほど興奮気味に振り返った。
 「相手は昨日の勝ちで勢いがある。だからこちらに勢いを持ってくるつもりだったよ」とディクソン。前日(28日),チームは延長12回の死闘の末,サヨナラ負け。2年連続の開幕延長戦サヨナラ負けは,史上初という屈辱を味わった。だが,重い空気のなか,初回から140キロ後半の直球を武器に力でねじ伏せた。
 昨年までは140キロ前半の直球とスライダー,カットなど変化球を低めに集めるスタイルだったが,7回には先頭・中田に投じた2球目が自己最速の149キロをマーク。最後も144キロの真っすぐで空振り三振に仕留めるなど,モデルチェンジした投球術で相手打線を翻弄した。本人は「真っすぐが速くなっていると感じたが,なぜか分からないんだ。しっかりと休養が取れていたからかな」と,首をかしげるほどだった。
 圧巻の完封劇に,森脇監督も「冷静さを保って投げていた。心配させる投球ではなかった」と手放しで喜んだ。来日1年目の昨季も開幕3戦目に登板し,チームに初勝利をもたらした195センチ右腕。その後は故障離脱することもあったが,今季はフル回転でチームを引っ張る。

 ◆ブランドン・ディクソン(Brandon Dickson)1984年11月3日,米アラバマ州生まれ。29歳。2006年にトライアウトでカージナルスに入団し,11年7月2日のレイズ戦でメジャーデビュー。メジャーでは通算8試合で0勝0敗。来日1年目の昨季は23試合に登板し,8勝8敗,防御率2.77。195センチ,86キロ。右投右打。

昨季はいい投球をしても打線の援護がなかったディクソン
調子よく投げられたにも打線の援護のおかげ

森脇監督はこの試合を

--ディクソンが素晴らしい投球(4安打完封)
 「冷静さを保って投げてくれた。三回まで走者を出しながら点を取れなくて,嫌な流れになると感じるところ。それを感じ取って投げてくれたのか,鈍感力で投げていたのかわからないけどね」
 --継投の考えは
 「心配させる投球ではなかったし,効果的に点を取れていたからね」
 --斎藤佑の印象は
 「変化は見えた。うちのスコアラーやコーチがそれをとらえて,いい準備をしてくれたということ」
 --坂口はオープン戦では悩んでいたようだが
 「みんな悩みながらやっているでしょう。ただ28日からのゲームは調子がいいとか悪いとかではない。強い勝負心を持っているかどうか。その時々に備えをした上で,悔いのないようにやってもらいたい」
 --前日のサヨナラ負けからしっかり切り替えた
 「やられたらやり返す気持ちを持ってね。バスに乗ったらもう明日のことを考え始めるよ」

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森脇監督(今季初勝利)「足を絡めて攻撃する,今季のうちの特長が出た」
糸井(ソロに)「完璧だった」
安達(3安打に2盗塁)「塁に出たら常に狙っている」

安達の好調に足技もいい効果をもたらしてます。




【写真は,完封勝利の喜びを分かち合うディクソンとひ~くん。】