交流戦明けても行けるぞ夢の先へ
前回の更新からのオリックスは
オリックスの優勝に欠かせない男,T-岡田外野手(26)のバットが爆発した。まずは2回だ。藤岡の直球をたたくと,バックスクリーンのテレビカメラ付近で10号ソロが弾んだ。「少し詰まったので,入るとは思わなかったけど,風で何とかいってくれました」。昨年は58試合出場にとどまり4発だけで,2年ぶりの2ケタ到達となった。 詰まりながらも運んだのは,2本目も同じだった。7回無死一塁で右翼席へ11号2ランを運んだ。「ちょっと詰まったけど,うまく振り抜けたので,その分入ってくれました」。10年に33本塁打を放ってパ本塁打王に輝いたが,11年以降はケガにも悩まされ20発に届いていない。1試合2発は12年9月1日以来,2年ぶり。爆発力を取り戻しつつある証しでもある。 ペーニャの17本塁打がリーグ最多で,6本差に迫った。まだタイトルも狙える位置にいるが,T-岡田は「シーズン終わってそういうものがあったらいい日本一になるというのが大前提で,そのために自分のバッティングをしたい」。 もちろんチームにとっても重要な試合だった。リーグ戦再開のこの日,エース金子が先発した。「今日の試合はすごく大事だと思っていたので,金子さんが放っていたし,すごくいいリズムでバッティングに入っていけました」。投打の軸が活躍し,最高の形で再スタートが切れた。森脇監督は「これからのリーグ戦も,1試合1試合全力で戦って,勝っていきたいと思います」。照準はリーグVへと,しっかり向いている。
打つ方もいい感じですが
やっぱこの人が投げるときは周りの気持ちも一味違うようで
やっぱこの人が投げるときは周りの気持ちも一味違うようで
オリックスは,金子千尋投手(30)がロッテ戦に先発し,エースらしいピッチングを見せ7回1安打無失点で6勝目(3敗)を挙げた。 抜群のコントロールを見せる金子が快投を披露した。一回を8球で3者凡退に仕留めると,その後も凡打の山を築いた。五回まで一人の走者も許さないパーフェクト投球を続けた。六回の先頭・金澤に高めに浮いたチェンジアップを中前に運ばれ初安打を許し,二死を取った後,岡田に初球のチェンジアップを弾き返され打球が左足を直撃するアクシデントに見舞われた。それでも,すぐさま一塁へ送球しアウトにした。七回は,打球を受けた影響を見せずに3者凡退に仕留めたが,八回から岸田にマウンドを譲った。 打線は,T-岡田の2本塁打などで6得点で先発金子を援護した。 安達(5号ソロ) 「良い形で後ろにつなぐことしか考えていなかった」 森脇監督(快勝に) 「守りでも攻撃でも,それぞれの役割をしっかり果たしてくれた」 高山投手コーチ(金子に) 「真っすぐがすごく力強くて,グイグイ押していた」
今季のオリックスはこんな勝ち方ができてるみたいで
最後は1点差まで詰め寄られたが,得意の先行逃げ切りに変わりはない。オリックス・森脇監督は開口一番「うちらしいゲームだったね」と笑った。両リーグで唯一,防御率2点台(2・57)を誇る投手陣がこの日もリードを守り抜いた。 先陣を切ったのは2年目左腕の松葉だ。5回1/3を1失点で5勝目。新人だった昨年の4勝を早くも上回り「きのう,金子さんが素晴らしい投球だったので続こうと思った」と先発の役割を果たした。開幕1軍こそ逃したが,5月18日ソフトバンク戦(京セラドーム)から4連勝でチームの首位に貢献している。今年,森脇監督に送った年賀状には「今年は10勝します!」と誓いを立てており,残り5勝に迫った。 自慢の救援陣の出番は6回1死三塁から。このピンチを比嘉が抑えると,馬原,佐藤達も無失点でつないだ。9回は平野佳が2点を失ったものの,リードを死守。リーグ最多の22セーブ目を挙げ「何とか勝てて良かった。またあすからしっかり投げます」と切り替えた。7回終了時でリードした試合は今季40勝0敗。不敗神話が続けば続くほど18年ぶりの優勝に近づく。
こんなに強い状態ですので
不人気球団でもこんな結果に
不人気球団でもこんな結果に
マツダオールスターゲーム2014(7月18日西武ドーム,19日甲子園)のファン投票結果が27日に発表され,パ・リーグ首位のオリックスからはファン投票で球団史上最多となる5人が選出された。 2年連続最多得票で選出された糸井嘉男外野手(32)は「(最多得票は)信じられない気持ち。野球選手として,すごく光栄なことです」と喜んだ。投手では先発,中継ぎ,抑えと全部門をオリックス勢が締め,今季の快進撃を象徴する結果となった。 先発部門トップの西勇輝投手(23) 「率直にうれしい気持ちです。スピードのある球があるわけじゃないし,普通に頑張る姿を見せられたら」 中継ぎ部門トップの佐藤達也投手(27) 「素直にうれしく思います。いつも通り全力でバッターに向かっていく投球を見せられたら」 抑え部門トップの平野佳寿投手(30) 「すごくうれしく思います。自分が抑えてパ・リーグが勝ち,ウイニングボールを手にできたら」 DH部門トップのウィリーモー・ぺーニャ外野手(32) 「ファンに選んでいただけたことは光栄に思う。シーズン中にプレーしていたのと同じようにプレーできたら」
【写真は,Kさんからいただいた写真の中から1軍で見る機会のない選手の一枚を。バトラー・・・保険中の保険という感じになってます。】