旅立つ前に

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昨日は摂津相手に攻めきれなかったのと
ポロポロとエラーが出て痛い敗戦

何よりソフトバンクに連勝させないことが大切ですね。

と前回の更新までの試合について書きたいのですが
今日から2泊3日の家族旅行に出発するために
サクッと更新

こんな記事を見つけたので

 オールスターも終わり,プロ野球は後半戦に突入した。前半戦のパ・リーグを盛り上げたのがオリックスだった。3,4月に7連勝を含む19勝8敗で開幕ダッシュに成功すると,前半戦を49勝35敗で折り返し,じつに17年ぶりの首位ターンを果たした。
「開幕前の順位予想は嫌でも目に入ってきますよね。でも,あくまでも予想なので,特に何とも思わなかったですけど……。毎年,オリックスはすごい選手が揃っているので,普通にプレイすれば優勝を狙えると信じてやっています」
 そう語ったのは,オリックスの外野手で,キャプテンを務める坂口智隆だ。
 開幕前,オリックスの優勝を予想した解説者はほぼ皆無で,そればかりか大半が6位,もしくは5位だった。昨年まで5年連続Bクラス,過去10年間の成績を見てもAクラスに入ったのは2008年(2位)の一度だけ。さらに,昨年オフには攻撃陣の中心だった李大浩イ・デホ)とアーロム・バルディリスが他球団に移籍。昨シーズン,リーグ1位の防御率を誇った投手陣を擁するとしても,苦戦は予想された。
 西武の正捕手・炭谷銀仁朗は開幕前のオリックスの印象を次のように語ってくれた。
「正直,対戦するのが嫌だと思っていたのはソフトバンクでした。オリックスは,そうですね……ヘルマンが入団して,昨年よりも機動力を使ってかき回す野球をしてくるだろうなと思っていました。糸井(嘉男)さんも足の速い選手ですし」
 ここまで(7月21日現在),オリックスのチーム盗塁数77個はリーグ1位。ちなみに,昨年の盗塁数が84個(リーグ5位)。盗塁だけでなく,足が決して速くない主砲のペーニャも必死の走塁でダブルプレイを阻止する姿を何度も見た。さらに,ダブルスチールでチャンスを広げる場面も多く,走塁への意識が高くなっているのは明らかだ。
. だが,ここまでのオリックスの快進撃を支えているのは,何といっても投手力だ。チーム防御率2.84は断トツの数字で,2点台は12球団でもオリックスだけ。先発ではエースの金子千尋が9勝(3敗)を挙げ,防御率1.97は堂々のトップ。また,6年目の西勇輝もハーラートップの11勝(4敗)をマーク。ふたりで13個の貯金を作るなど,盤石の二枚看板が完成した。
 そして,その先発陣よりも強力なのがリリーフ陣。炭谷はオリックスの強さについて次のように語る。
「オリックスにははっきりとした強みがあります。それは,ブルペン陣が安定していることです。対戦相手としては,序盤にリードされる展開にはしたくないですね」
 その言葉通り,今シーズンのオリックスは先制した試合では36勝8敗(勝率.818)と抜群の勝率を誇っている。
 冒頭で坂口が「毎年,すごい選手が揃っている」と言っていたが,なぜ今年になって勝てるようになったのか。数字以外の部分にも目を向けてみた。
「開幕から勝ちが続いたことが大きかったですね。貯金をうまく作れたことが自信につながり,選手たちもその気になってプレイできた。今まで,首位をキープできたことがなかったのですが,やっぱり勝つという結果がいちばん大事なんですかね」(坂口)
 ベテランの平野恵一は,「メンタルの部分が大きい」と言う。
「何より,チームが今の位置にいるのは,チーム内の競争が激しいことにあると思います。開幕前に森脇(浩司)監督は,『調子のいい選手を使う』と言っていて,実際にその通りの起用になっています。ペーニャも調子が悪ければ(スタメンから)外されますし,ヘルマンも守備で交代させられることもあります。いい意味で,選手たちに緊張感があります。今のオリックスは,戦う姿勢,そして結果を残さなければ試合に出られないんです」
 平野恵一の言葉にあるように,今年のオリックスは途中出場や,試合中の守備位置変更が多い。今季ここまで野手の途中出場は146機会あり,守備位置の変更は106回。この数字はともにリーグ断トツの多さである。ちなみに,オリックスと首位争いを繰り広げているソフトバンクは,途中出場は80機会,守備位置の変更は32回だから,森脇監督のゲームプランをうかがい知ることができる。
 解説者の山村宏樹は,今季のオリックスの特徴についてこう語る。
「投手では先発の金子,抑えの平野,打つ方でも糸井やペーニャと軸がしっかりしています。でも,彼らだけでなく途中から出場する選手がすごくいい働きをしています。たとえば,1点リードで終盤を迎えたら,迷いなく守備を固める。チームとしての戦いがはっきりしています。各選手がそれぞれの役割を把握していて,チーム全員で戦っている印象がありますね」
 今季,平野恵一は内野で64試合,外野で14試合に先発している。さらに試合中,外野から内野に守備位置を変更したのは10試合もある。
「今でも試合中に外野から内野にいくのは,やはり慣れません(笑)。ものすごく難しいです。でも,これをやらなければ競争の激しいこのチームでは生きていけない。そういうことなんです」
 実際にグラウンドで戦っている選手たちは,今季のオリックスの戦いについてどう思っているのか。ロッテの今江敏晃は次のように語る。
「いろんな選手が出ていますが,投打とも軸がしっかりしている。だから,チームとしての戦いがぶれない」
 炭谷も続く。
「試合中に守備位置が変更することは特に気になりません。ただ,僕が言うのもなんですが,今年のオリックスは駿太や原拓也を筆頭に,レギュラーでない選手たちがしっかり働いている印象があります。だから,途中出場する選手や,守備位置の変更が多くてもチームの総合力が落ちない。これがオリックスの強さではないでしょうか」
 チーム内の激しい競争が強固なチームワークを生んだのだろうか。平野恵一は力強くこう語る。
「試合前のアップを見てもわかると思うのですが,勝っても負けてもすごく明るい。じつは,シーズン前にチーム全員で意思統一を図ったんです。『誰かのせいにするのはやめよう』『モノのせいにするのはやめよう』と。お互いがカバーしあって,このメンバーで長く野球をしよう,と。選手たちは絶対に監督を胴上げしてやるという気持ちで戦っています」
 平野恵一のそんな言葉を聞いて,あるシーンを思い出した。それは交流戦期間中,神宮球場の室内練習場でのことだ。森脇監督はリリーフの比嘉を呼び止めると,ベンチに並んで腰を掛け,かなり長い時間話し込んでいた。その時のことを比嘉に聞くと,次のような答えが返ってきた。
「あの時は,僕の調子が良くなかった時だったと思います。2試合ぐらい連続で打たれた後だったと思うのですが,監督は『打たれても,何も恐れることはないんだぞ。でも,やることはちゃんとするんだぞ』と言ってくれました。監督は要所,要所で声を掛けて下さるんです。状態がいい時は,『調子いいなぁ。でも,これからも準備だけはしっかりするんだぞ』と。やっぱり,監督から声を掛けていただけると嬉しいですよね。“しっかりやらなきゃ”と自覚も出ますし,調子が悪い時は“気持ちを切り替えて頑張ろう”となります」
 練習を眺める森脇監督の姿を追っていると,選手によく声を掛けていることがわかる。それは簡単なあいさつではなく,しっかりと会話をしているのだ。そして,試合後も囲み取材でも選手を批判したり,ぼやいたりすることは一切ない。
 たとえば,7月13日の西武戦でサヨナラ負けを喫した試合後は,「先発したディクソンの出来から,今日の試合は一方的な展開になっても仕方なかったのに,(ディクソンの)あとを継いだ中山(慎也)がしのいでくれた。チーム力がついてきたのかな。タフな試合が続いているけど,タフに戦えるようになっている。ただし,いいゲームが目的ではなく,あくまでも勝つことが目的なので,今日の敗戦については私の力不足です」と自らの采配を責めた。
 坂口は「今年はチーム全員が同じ方向を向いている」と語った。2位ソフトバンクとのゲーム差はわずかに0.5ゲーム。18年ぶりのリーグ制覇へ,オリックスの熱い戦いはこれから佳境へと向かっていくのである。

やっと世間もオリックスの今季の強さを記事にしてくれるようになりました。
こんな記事を見れるだけでここ数年のうっぷんが晴れそうです。




【写真は,こんな笑顔が秋まで続くように暑い夏も熱く応援!!】